「第75回全国植樹祭」100日前を記念したイベントが1月25日・26日、「秩父はんじょう博」と連携してウニクス秩父(秩父市上野町)シネマ棟北側の特設会場で開催された。
森林や緑に対する理解を深めるため、1950(昭和25)年から毎年、都道府県の持ち回りで全国的に開催されている全国植樹祭。例年、天皇皇后両陛下御臨席の下、県内外から多くの招待者が出席し、式典行事や記念植樹を行う。
県内では、1959(昭和34)年に第10回大会が寄居町の金尾山で開催されて以来2度目となり、秩父ミューズパークを主会場として5月25日に開催される。寄居町で開催された際は、天皇皇后両陛下がヒノキの苗木をお手植えし、県内外からの7000人の招待者が約1万5000本のヒノキの苗木を植樹した。
100日前記念イベントでは、全国植樹祭を身近に感じてもらうため、記念式典や全国植樹祭をアピールする展示ブースを繰り広げたほか、木に触れて楽しめるワークショップとして丸太切りの体験などを行った。同時開催の「秩父はんじょう博」は昨年、コロナ禍を経て5年ぶりに復活。会場は秩父ミューズパークからウニクス秩父に場所を変え、昨年に続き同所での開催となった。
両日、秩父地域のキッチンカーや物品販売など25以上の出店があった。野外ステージには秩父屋台ばやしやよさこい踊り、キッズダンスなどが披露されたほか、埼玉県マスコットや秩父地域(秩父市・小鹿野町・横瀬町・長瀞町・皆野町・東秩父村)のご当地キャラクターが登場し、イベントを盛り上げた。
秩父市全国植樹祭準備室の宮前拓朗さんは「100日前記念イベントが開催され、いよいよ植樹祭まであと少し。地元の人にも盛り上げてもらえれば」と呼びかける。「植樹祭自体は誰もが参加できる式典ではないが、市の事業として植樹祭当日に観光客、地域住民の皆様に楽しんでもらえる企画を検討している」とも。