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あじさい公園記念植樹会、「善行賞」受賞 小鹿野歌舞伎と祭りを守る

森町長(左)と小菅さん(右)

森町長(左)と小菅さん(右)

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 小鹿野町の「あじさい公園記念植樹会」が「第17回埼玉県人会善行賞」を受賞し、1月24日、代表の小菅光夫さんが小鹿野町森真太郎町長に受賞を報告した。同会は小鹿野町泉田地区にある小鹿神社周辺の景観を整備し「あじさい祭り」を主催している。

(左から)岡本会長、小菅さん、妻

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 同賞は、地域で善行を積んでいる団体や個人を一般財団法人「埼玉県人会」が2008(平成20)年から表彰しているもので、今回は1団体1個人を表彰した。同会の活動は2005(平成17)年、荒廃していた同神社の境内に画家の小菅さんがアジサイを植えたのを機に始まった。「住民に何かの記念に植樹してもらい、みんなで手入れしていこう」という趣旨の下、周辺の民有地や用水路沿いなどにこれまで合わせて約5500本のアジサイを植えた。

 2006(平成18)年からは花のお披露目を目的に「あじさい祭り」を開催するようになり、同町の地歌舞伎も上演している。「あじさい公園」と呼ばれる一帯は、四季を通じて散歩する人やベンチで談笑する人も見られ、地域の憩いの場となっている。同賞では、それらの活動が地域活性化と文化振興に寄与したことが評価された。

 小菅さんは「年間を通し、毎月第1日曜には会のメンバーが集まり、境内と公園を手入れしている。小さな地域の取り組みが評価されたことはありがたい。私の作品のテーマが歌舞伎と祭りなので、描きたい理想郷を守りたいという思いが活動の原動力になった。この賞は、これまで支えてくれた仲間みんなで受賞した」と話す。

 報告を受けた森町長は「長年の地道な活動が評価されての受賞。小菅さんの熱い思いをきっかけに大勢の方々の協力があって実現できたもの。当町の地域づくりのモデル」とたたえる。

 4月6日には「あじさい公園の春祭り(仮称)」を入場無料で開催予定。歌舞伎の台本作成やキャスティングも小菅さんが監修する。

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