「新人ガイドと一緒に秩父を巡る! 秩父まち歩きイベント」が1月18日に行われた。「SAGOJO(サゴジョー)」(東京都品川区)と秩父市移住相談センターが共催した。
当日、「秩父スクール・秩父まち歩きガイド養成講座」の講座課程修了者たちが新人ガイドとしてデビュー。3人の新人ガイドが秩父神社や御旅所、今宮神社などの観光名所を案内した。
同講座は「銘仙」「歴史」「ジオ」をテーマにした3つのコースを、オンライン講座と実際に秩父の街を歩いて講師がガイドするリアルイベントで昨年10月~12月に6日にわたって開催。それぞれの講師として、銘仙コースは秩父銘仙のレンタル・着付けを行う「イロハトリ」(本町)代表の関川亜佐子さん、歴史コースは人力車で観光案内を行う「花鳥風月~秩父~」代表の坂本典明さん、ジオコースは秩父市地域おこし協力隊の上泉努さんが務めた。
元秩父市地域おこし協力隊でSAGOJOの松田あずささんは「秩父ファンクラブという秩父市移住相談センターのコミュニティーに参加する人に秩父をより深く知る機会を提供したいと考え、今回のイベントを実施した。コミュニティーにはもともと秩父好きな人が多く、秩父に詳しい人も多いが、実際に友人に秩父を説明したり案内したりするための知識を今以上に得ることで、さらに秩父への関心が深まり、積極的に関わりたくなるのではないかと思い企画した」と振り返る。
全ての講座を受けた受講者が各自で作成したまち歩きプランを元に、約90分にわたり秩父地域を案内した。新人ガイドを務めた東京都在住の塩田高太さんは、秩父が舞台になったアニメをきっかけに秩父を好きになり、さまざまな歴史に引かれて今回のイベントに参加した。塩田さんは「今回は秩父夜祭をベースにプランを作った。ガイドをするときは緊張したが、実際に街を回って、参加したお客さまに温かく話を聞いてもらえたのと、同行してくれた講師のサポートのおかげで、個人的にも勉強になり、さらに秩父が好きになった」と話す。
講師を務めた上泉さんは「さまざまな情報を調べてガイドに臨んでくれたおかげで、講師の自分も新しい発見があり、終始和やかな雰囲気で楽しい時間を過ごせた。秩父に訪れる人々は、数ある観光地の中から秩父を選んでくれているので、ガイドとしておもてなしの気持ちを持って、楽しんで帰ってもらえるよう努めてもらえたら」と期待を込める。
ガイドを終え、講師からの評価を終えた後、3人の新人ガイドに受講証明書が授与された。「今後のやる気と努力次第」で、秩父おもてなし観光公社(熊木町)にガイドとして登録することができるという。
松田さんは「今回の講座は、この先秩父に関わってくれる人との交流人口づくりや移住したいと思ってくれる人の種まきの一つ。今後の予定は決まっていないが、継続して開催したい」と力を込める。