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横瀬町でランニングイベント 健康増進と地域活性化目指し初開催へ

(左から)新井さん、武藤さん、大野さん

(左から)新井さん、武藤さん、大野さん

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 横瀬町で子どもから大人まで参加できるイベント「横瀬町ランニングクラブ」が「エリア898」(横瀬町横瀬)で1月18日、2月8日、3月8日の3回にわたり開催される。同クラブは、同町の地域活性化起業人として昨年8月から活動しているイベントレジスト(東京都渋谷区)の新井健一さんが発案したもの。

「横瀬町ランニングクラブ」チラシ

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 新井さんは昨年8月に同町に着任し、町内で活動している。新井さん自身、34歳でランニングを始めた経験があり、ランニングを通じて生活習慣を改善することの大切さやランニングを通じたコミュニティーの重要性を感じているという。

 同町では昨年12月に「第45回横瀬町駅伝競走大会」が開催され、50チームがエントリーした。過去には最大75チームが集まったこともあり、補欠選手や応援客を含めると500人以上が大会に関わった。新井さんは「大会を100回まで続けることを目標にすると、次世代のランナー育成が必要。大会運営のためのインフラを整え、効率の良い仕組みづくりを自分の任期である3年間でしていけたら」と話す。

 新井さんが同クラブ発足を町に提案した際、町から武藤量司さんを紹介された。武藤さんは16歳のとき秩父農工高校で陸上競技を始め、棒高跳びで関東大会にも出場した。同町役場に1971(昭和46)年に体育専門職員として勤めた後、体育協会の事務局として地域のスポーツ活動の促進に携わってきた。柔道や剣道、野球などのスポーツ少年団を立ち上げ、町内の各地区に体育部を設立し、町民の健康促進に尽力した。

 その後、部署異動はあったが健康維持を続け、60歳のときには東京マラソンに出場し、4時間36分で走り切ったという武藤さん。退職後も健康づくりを推進し、ウオーキング教室を開くなどしてきた。「マラソンは積み重ねで、走り終わった後の爽快感はたまらない。走る習慣ができると、『深酒はやめよう』『早く寝よう』などと生活習慣が変わり、健康づくりのプラスになる。食事やトレーニングをどうしようかと自分で考えることが大事」と武藤さんは話す。

 同クラブには、45歳でランニングを始めた大野洋さんもアドバイザーとして参加する。大野さんは、健康維持のためにランニングを始め、基本となるウォーキングの大切さにも気づき、2021年にウオーキングリーダーや歩育コーチの資格を取得した。大野さんは「『駅伝大会は、いつまでも走れる身体を維持したい』という気持ちで出場した。今の健康があるのは運動習慣のおかげ。歩くのも、走るのも、早く始めて良かった」と振り返る。

 武藤さん(75)と大野さん(63)と新井さん(50)は、それぞれ年齢層もランニングを始めた時期も異なる。3人がランニングを通じ、健康維持や生活習慣改善、地域活性化を目指して意気投合した。

 クラブではストレッチでスタートし、ゆっくりと走る実践も行う。武藤さんは「クラブでは基礎的な話から始める。一生懸命やりすぎて故障する人もいる。全く何も知らずに走るよりも、学ぶことでランニングに取り組みやすくなるはず」と参加を呼びかける。

 武藤さんの高校時代の先輩後輩関係にある、秩父市出身の関東学生陸上競技連盟相談役で大東文化大学名誉教授の青葉昌幸さんや、同大陸上競技部のランナーをゲスト講師として迎える予定。

 新井さんは「1周1.5キロほどのモデルコースを作って、いつもどこかで誰かが走っているような環境が作れたら」、武藤さんは「町で設定したウオーキングコースのように花咲山コースや寺坂棚田コースなど、毎日走れるコースを作ったり、町の7地区(根古屋・苅米・宇根・中郷・川東・川西・芦ヶ久保)それぞれにコースが作れたりするのが理想」と、それぞれ期待を込める。

 開催時間は9時~11時(予定)。参加無料。各回の定員は30人で、申し込みはイベントレジストの専用ページで受け付ける。

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