「ローカルサミット in 武蔵国・ちちぶ 報告会」が12月8日、秩父宮記念市民会館(秩父市熊木町)で開かれた。
同サミットは5月31日~6月2日、「ローカルから日本を作る」をテーマに秩父地域(秩父市・横瀬町・小鹿野町・皆野町・長瀞町)で開かれた。参加者の半分は秩父地域の関係者、半分は秩父地域外の「まちづくりに関心のある人」などだった。
実行委員長の大島隆芳さんは「1市4町から有志を募り、昨年8月にキックオフミーティングを横瀬町で行った。参加いただく人たちにとって『秩父地域を深く知るきっかけになれば』と、それぞれが思う地域課題、解決活路を持ち寄って検討しながら、サミットの輪郭が少しずつ形になっていった」と振り返る。
報告会当日は同サミットで行った内容の共有や、宣言文や今後のアクションプランの発表を行い、最後は参加者全員で「秩父締め」を行った。
大島さんは「ローカルサミットは開催して終わりではなく、ここから何を始めるかが大切。熱量が冷める前に地域課題に対する視野を広げ、一緒に考えられる縁を作り、一歩ずつ進んでいくきっかけの一つになれば」と話す。
同実行委員会では、サミットで集まった70万円を資金として「こども未来提案プロジェクト」を進めていくという。今後アクションを起こしていく上で、地域の大人が連携して子どもを応援しながら「子どもが活躍し、挑戦できる場所の支援」を行っていく。詳細は来年、発表を予定する。
大島さんは「秩父には祭りや、各地に多くの伝統文化・行事があり、それを支えてきた『志民』がいる。。地域の子どもたちと話をしてみると、住んでいる地域によって、それらを全く知らずに「秩父には何もない」と地域外に出てしまう人がいるように感じる。最終判断は一人ずつ違っていいと思うが、100年後の秩父地域を考え、地域の魅力を少しでも多くの子どもたちに伝え、一緒にアクションを起こしていく必要がある」と力を込める。
「これからの未来を担っていく子どもたちを大人が支えて行きながら、100年後の秩父を考えて一緒に未来を開いていきたい。そのために、今は種まきをしていく」とも。