むさしの(秩父市大野原)が12月10日、秩父鉄道「大野原駅」から徒歩10分の場所に「ハルビアサウナショールーム 埼玉秩父」をオープンした。同施設はサウナストーブメーカー「HARVIA(ハルビア)」のショールームで、埼玉県内では初の開設。同社では家庭向けから商業施設向けまでのサウナを扱い、屋内外空間にサウナを組み込む提案なども行う。
サウナ体験も実施。写真は右から、ととのえ親方、高橋社長、むさしのの社員。
むさしのは1975(昭和50)年に創業し、現在は「葬祭」「建材」「エクステリア」「グランピング」「リユース」「質屋」「フィットネス」「相談」の8つのグループ事業を手がけている。2016(平成28)年にはエクステリア事業の一環でプールの施工販売をスタート。2022年にはグランピング施設「+RIVERPOOL 埼玉ちちぶ」(皆野町)をオープンした。
一方、同社は2008(平成20)年から女性専用ジム「カーブス」も運営している。同社社長の高橋正樹さんは、札幌で同じくカーブス事業を手がけるプロサウナー「ととのえ親方」こと松尾大さんと今年4月に知り合った。
松尾さんは「カーブス事業を手がける共通の知人宅で食事会をした際に高橋さんと知り合った。プールとグランピングの事業をしているなら、サウナ事業もやったら良いのではという話になった」、高橋さんは「エクステリアの事業でプールやジャグジーの話になるとサウナの話題も出てくる。当社がサウナの事業を始めることで相乗効果が生まれると思った」と振り返る。
松尾さんが代表を務めるサウナー専門ブランド「TTNE」はハルビアの国内正規代理店として製品販売を行っており、今回のショールーム開設に向けて話が進み始めた。ショールームの開設準備と並行して「+RIVERPOOL 埼玉ちちぶ」にもバレルサウナを併設し、10月に稼働を始めた。
オープニングイベント当日は、高橋社長、ととのえ親方、ちちぶ慈洋福祉会の増田洋一理事長があいさつに立ち、テープカットを行った。その後、プールとサウナの展示場へ移動し、サウナ体験も実施した。
増田さんは「高橋社長とは30年来の付き合いで、経営相談をするほどの仲。彼が新しい事業を始める時によく相談をされるが『そんな事業はうまくいかない』と私が反対するものはうまくいってきた。サウナ事業も安定したビジネスになっていくのでは」と期待を込める。
松尾さんは「親子で風呂に入るのは恐らく小学生くらいまで。サウナは水着を着れば、親子や友人などとも複数人で入れる。これまでになかった団らんの形になるのでは」と話す。
ショールームの営業時間は9時~17時。第2・第4土曜と日曜・祝日定休。要事前予約。