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小鹿野町と吉田で「黄金のかぼす祭」 特典付きのフードラリーも

(右から)実行委員会会長の太田さん、越後屋旅館の飯塚さん、春雷の丸山さん、西秩父商工会の岡田さん

(右から)実行委員会会長の太田さん、越後屋旅館の飯塚さん、春雷の丸山さん、西秩父商工会の岡田さん

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 西秩父エリアの特産品「秩父黄金かぼす」を使ったオリジナルメニューを提供するグルメイベントが12月20日から、小鹿野町と吉田地区で開催される。

「黄金のかぼす祭」加盟店一覧

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 「秩父黄金かぼす」は、同町と同地区を中心とした西秩父エリアで栽培する完熟カボスで、「緑のカボスに比べて香りが高く、ジューシーでまろやかな酸味が特徴」だという。

 イベント開催の背景について、実行委員会会長を務める太田誠さんは「完熟カボスの大量廃棄問題があった」と話す。「味はおいしいのに完熟すると規格外扱いになるため市場に出せず、廃棄するしかなかった。活用方法を模索するなかで、町の飲食店や旅館などに声がけをして完熟カボスを使ったメニューを開発してもらい、地元の特産品をアピールできるグルメイベントを行うことで、町の活性化にもつなげたかった」と開催までの経緯を振り返る。

 2018(平成30)年、現在のイベントの前進となる「かぼすメニューコンテスト」を同町内の3店で開催。コンテストが好評だったことから、2019年には参加店を20店まで増やし、まちぐるみのイベントとして開くようになった。今年は中華料理店、うどん・そば店、居酒屋、カフェ、和菓子・洋菓子店、パン店、土産物店、旅館など24店が参加し、期間限定のメニューや土産物などを提供。期間中、3店を巡ると、イベント終了後に抽選でカボス関連の賞品が当たるフードラリーを行う。

 「かぼすマーマレードの油淋鶏」などを提供する中華料理店「春雷」の丸山健太さんは「この時期にしか食べられないメニューを提供することで、冬の閑散期に客を呼べる新たな魅力ができた。お客さまの『また食べたい』という声が励みになり、私たちも毎年このイベントを楽しみにしている」と話す。「越後屋旅館」の飯塚鮎子さんは「焼酎のオーダーが入ると、完熟カボスを切って出す。カボスを搾った時にとても良い香りがして、お客さまにも好評」と話す。

 昨年までは1月末までの開催だったが、今年から2月末まで期間を延長。その理由について、太田さんは「より多くの人にできるだけ長い期間、完熟カボスを提供したいという参加店からの要望が高かった」と話し、「観光は尾ノ内渓谷氷柱(ひょうちゅう)、グルメは『黄金のかぼす祭』で、冬の西秩父エリアを盛り上げていきたい」と意気込む。

 2月28日まで。

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