中央大学の卒業生による同窓会組織「秩父白門会」の懇親会が10月26日、秩父の「農園ホテル」(秩父市大宮)で開催され、卒業生や関係者など23人が集まった。
(右から)挨拶をする秩父白門会の濵田会長、司会を務める北川専務理事
白門会は全国各地に支部がある。秩父白門会は1995(平成7)年に発足し、現在は約30人が所属。同会は毎年6月に総会、秋には親睦会としてゴルフやゲストを招いて講演会を開いている。
当日は、同大卒業生でローカルニュースメディア「秩父経済新聞」の編集長を務める星野邦敏さんが講演を行った。星野さんは同大付属高校から法学部へ進学し、2001(平成13)年卒業。2006(平成18)年にさいたま市で創業し、地域とのつながりづくりのため、2013(平成25)年に大宮経済新聞、2015(平成27)年に浦和経済新聞、2021年には秩父経済新聞を立ち上げた。
理事を務める武藤芳行さん(同大法学部1982年卒)が人づてで星野さんのことを知り、講演をオファーした。武藤さんは「星野さんと副編集長の伊藤美裕紀さんとはSNSでやりとりを重ね、電話でのやりとりは1週間前が初めて。時代の変化を感じる」と振り返る。星野さんは「住まいがさいたま市のため大宮白門会には所属している。先輩に発見してもらい、このような機会を頂けて縁ができてありがたい」と話す。
星野さんは「ネットニュースから見た、今の秩父・これからの秩父」をテーマに講演。秩父経済新聞のメディア紹介や読者層について、メディアに取り上げられるメリット、「なぜメディアを立ち上げたか」などのほか、秩父地域で行っている星野さんの取り組みや卒業後に手がけている事業などを話した。同席した伊藤さんは、横瀬町に2019年に移住してから同媒体に関わった経緯や最近の秩父のニュースなどを紹介した。
同会副会長の島田佳宣さんは「中央大学卒業者に限らず、垣根を超えた交流ができた。今後も地域で活躍する卒業生を招き、参加者同士が語り合える場を設けたい」、会長の濵田雄司さんは「今日はファミリー的ないい集まりになった。秋の親睦会では今後も楽しい白門会をしていきたい。会員も高齢化して亡くなった人もいる。新しいメンバーも募っていきたい」と呼びかける。