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小鹿野町で「全国中学生ボルダー競技大会」 国内初開催

ロープを使わずに足や手をかけながらよじ登る

ロープを使わずに足や手をかけながらよじ登る

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 「全国中学生ボルダー競技大会」が8月3日・4日に、小鹿野町の「クライミングパーク神怡館」(小鹿野町両神薄) で行われた。同大会は、全日本ジュニアクライマー育成支援協会(東京都調布市)が主催し、小鹿野町が後援した。

ボルダーは「からだを使ったチェス」とも呼ばれ、頭を使う競技でもある

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 3日に予選ラウンド、4日に準決勝と決勝ラウンドが行われ、128人の中学1年生~3年生が参加し、中学生の頂点が決定。男子の部は石田奏さん、女子の部は中村まりんさんが大会初優勝に輝いた。

 ボルダーはスポーツクライミングの一種で、現在開催中のパリオリンピックの正式種目でもある。全国初の中学生大会の開催について、同大会実行委員長で同協会代表理事を務める太田裕樹さんは「2020年の東京オリンピックからスポーツクライミングが競技種目に選ばれ、小学生の競技人口が増え続けている。業界としては大変喜ばしいことだが、その一方で中学生になると一部の強い選手以外は競技から離れてしまうのが課題。中学生から始めた選手も活躍でき、日本一を目指す大会を開催することで、中学生の競技人口を増やしていきたい」と話す。

 会場となった「クライミングパーク神怡館」は、傾斜80度~130度のボルダリング壁8面を備える地域最大級のボルダリング施設。「クライミングで町おこし」を掲げる同町のランドマーク的な存在になっている。大会の開催場所として同施設を選んだ理由については、「とても壁がいいし、広くて大きな施設だから滞在人数を確保できる。日本全国でもこの規模の屋内施設は少ない。空調が効いていて、暑い夏でも選手たちがストレスなく競技できる点も良かった」と話す。

 同協会では来年の夏以降も同大会を同町で開催を予定。「クライマーの誘客や関連産業の活性化など、クライミングを通して同町の観光ツーリズムに寄与していきたい」という。

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