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秩父で若手プレゼン大会 ベンチャーウイスキー社員が埼玉県代表に

最後には登壇者と参加者と記念撮影も行った

最後には登壇者と参加者と記念撮影も行った

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 地域の企業や団体で働く若手社員が仕事への取り組みを発表する「ルーキー・オブ・ザ・イヤー in LOCAL 埼玉県大会」が2月7日、ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父(秩父市上野町)で行われた。

(右から)山崎社長と大賞の伊藤さん

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 29歳以下の若手社員に光を当てる同大会は、3年目となる本年度から全国8カ所で地域大会を実施。実行委員長の上田嘉通さんは「8年前に東京から寄居町へ帰る際、親に泣いて反対された。自分の地元は、そんなに帰るのを引き留められる場所なのかと衝撃を受けた。若者たちが胸を張って地元を語れることは素晴らしいこと。この大会が地域の文化として定着し、応援する企業とともに広がっていけば」と開催の背景を話す。

 当日は、上司などの推薦を受けた県内の若手社員9人が登壇。司会やカメラマンとして秩父高校(上町)の放送部と写真部の生徒も運営に協力した。

 プレゼンテーションは、「レイクアンドピース」の盧彦名(ろ・げんめい)さんから始まった。盧さんはイベント運営でのミスを機に、周囲を巻き込む大切さを伝えた。続いて、「SHIN LOCAL」の加藤広洋さんは竹の利活用や昨年100回以上の清掃活動など実績を数字で示し、「温泉道場」の愛沢莉沙さんはホテルでの勤務経験からの転職や地道なアンケート結果を基に顧客と向き合う重要性などを説いた。

 「坂戸市商工会」の清水拓也さんは、能登半島での被災地支援の経験から自身の変化や今ある価値を見つめ直すあり方を話し、「埼玉県庁」の岡田遥さんは農業普及指導員の経験を回想。一軒の農家を支援することが県民全体の利益につながるのかと葛藤した時期もあったことや、現在取り組むイチゴの普及業務について語った。「みんなでつくる日本一幸せな町横瀬」の中村怜生さんは、スライド資料を使わず自身の言葉のみで登壇。周囲への感謝と今後の恩返しについて語った。

 留学経験を持つ「SHIN LOCAL」の矢口琉鈴さんは「グローバルアイズ・ローカルルーツ」の両立について言及。3月に始める札所巡りツアーの構想も明かした。「ベンチャーウイスキー」の伊藤尊さんは、現場研修を経て広報として作り手の思いを伝える責任を熱弁。最後に登壇した「温泉道場」の安原潤さんは、DIYでの施設修繕を通じ、現場を知ることで生まれるデザインの力について強調。ローカルでは一つの専門性にこだわらず、さまざまな役割を果たす大切さを語った。

 審査員は、「官民連携事業研究所」の晝田浩一郎さん、「コミュニティコム」の星野邦敏さん、「ONDOホールディングス」の山崎寿樹さん、「ベンチャーウイスキー」の吉川由美さん、「ROIL」の掛川遥香さんの5人が務めた。別室での審議中には、実行委員の橋本健太郎さんが進行役となり、登壇したルーキーの上司や同僚を一人ずつ壇上に招いてトークセッションを実施。職場で若手が見せる素顔や期待する資質などについて語り合った。

 トークセッションの最後にベンチャーウイスキーの肥土伊知郎社長も登壇。創業時に2000軒のバーを回った自身の経験なども話し、「人から言われることだけでなく、自分の目で見た現場を大切にしてほしい」と若手へエールを送った。

 審査の結果、大賞には伊藤さんが選ばれた。このほか、共感賞に矢口さん、コ・クリエイティブ賞に岡田さん、ローカルインパクト賞に加藤さん、ロールモデル賞に安原さんが、それぞれ選出された。伊藤さんは「埼玉県は魅力度ランキングが低いと言われるが、今日のみんなの話を聞いて魅力がたくさんあると感じた。全国大会で優勝を勝ち取りたい」と抱負を述べた。

 上田さんは「今後も大会を続けていくことで、地域で働く若手の組織を超えたつながりを作りたい。若手を応援する企業の姿勢を伝え、双方にとって意味のある場に育てていければ」と期待を込める。

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