暮らす・働く 学ぶ・知る

横瀬町で高齢者向け生成AIセミナー よこらぼ採択企画で実証実験

生成AIセミナーは、横瀬町総合福祉センターで行われた

生成AIセミナーは、横瀬町総合福祉センターで行われた

  • 0

  •  

 横瀬町の「横瀬町総合福祉センター」(横瀬町横瀬)で1月30日、高齢者を対象に生成AIを題材にしたセミナーが行われた。同セミナーは、横瀬町の官民連携プラットフォーム「よこらぼ」に採択された「8.1.1(はちいちいち)」(東京都文京区)の企画で、全3回講座の初回として行った。町民約20人が参加した。

セミナーには町民約20人が参加した

[広告]

 インバウンド観光支援を主軸に、自治体向けの連携支援や研修・学習コンテンツの提供などを行う同社。高齢者の医療費や認知症の課題に対し何か取り組めないかと考え、今回の企画を「よこらぼ」に提案した。

 当日、橋本紗奈さんが講師となり、「AIとは何か」という基本的な説明で始め、文章や画像を生成する生成AIの仕組みについて紹介した。便利さを伝える一方で、AIを使う際の注意点についても説明。AIは誤った情報を生成することがあり、最終的に自分でも調べたり確認したりする必要があることや、個人情報を入力してはいけないことを伝えた。

 説明後、参加者は実際に生成AIを体験した。会場にChatGPTが使えるパソコン3台を用意し、3組に分かれて音声入力でAIと会話する時間を設けた。使い始める前には「どのような質問をすればいいのか」と戸惑う様子も見られたが、高齢者の自転車や自動車の交通ルール、雑草の除去方法、よく眠るための工夫など、日常生活に身近な内容を次々とAIに問いかけた。

 音声で「ゆっくり話して」と指示すると、AIの音声が実際にゆっくりとした話し方に変わり、その様子に感心する参加者もいた。一方、音声の聞き間違いによって意図とは異なる回答が戻り、困惑する場面も。研修後には、その場で自身のスマートフォンにAIアプリをダウンロードする姿もあった。

 参加者からは「興味はあったが、なかなか始められなかった。危険な点も含めて分かりやすく教えてもらえたので、自分でも使っていきたい」「いつも会っている人とは違う人と同じチームになり、参加者同士の出会いも含めて楽しかった」などとの声が聞かれた。

 福祉介護課の加藤美智子さんは「よこらぼにAIセミナーを開きたいいう提案をもらい、町内で高齢者の拠点となっている福祉センターで開催した。募集開始後、すぐに定員に達し、町民の関心の高さを感じた。AIは便利だが、使い方を誤ると危険もある。被害に遭わないためにも、正しく学ぶ機会が必要だと感じている」と話す。

 研修を企画した8.1.1のプロジェクト責任者の植島幹登さんは「横瀬町は、よこらぼを通じて地域外とも取り組みが活発で、想像以上に参加者が積極的で驚いた。既に自宅でAIを使っている人もおり、心配していたデジタルへの苦手意識は杞憂(きゆう)だった。今後、他地域にも展開できるよう、横瀬町での実証実験を生かしていきたい」と意気込む。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース