秩父の「ただかね農園」(秩父市下吉田)が「埼玉・農のエコロジーアワード」で大賞を受賞し、1月26日、埼玉県庁で表彰式が行われた。県では、農業による環境負荷の低減を目的に、農業者や事業者の優良な取り組みを表彰している。
同園では、地元のワイン醸造所のブドウ搾りかすやキノコ生産者の廃菌床などを活用し、有機質堆肥を自ら製造して畑に投入してきた。高野宏昭社長は「おいしいイチゴを育てる畑を作る中で、有機質のごみを使うことで作物がよく育ち、再生力があることに関心を持った。地域には良い原料がそろっており、資源を循環させながら栽培できると考えた」と話す。イチゴ狩りの来園者が食べた後の「へた」も、廃棄せず翌年の堆肥として活用している。
高野社長は「地域資源循環型農業には、土壌や堆肥作りに関する知識と長年の経験が必要で、労力と時間もかかる。収益面で悩むこともあったが、今回の受賞で、スタッフと続けてきた取り組みが評価されてうれしい。観光農園ならではの発信も積極的に行い、同じ志を持つ新しい仲間を増やしていけたら」と意気込みを見せる。