秩父鉄道御花畑駅前にある「らーめん よこ田」(秩父市東町、TEL 050-5262-8660)が9月18日で1周年を迎えた。
同店のスープのベースは大きく分けて2種類あり、「貝だしそば」などに使われる鶏ガラベースと、みそラーメンに使われる豚骨ベースがある。麺にも、しょうゆ系ラーメンに使われるストレート細麺と、みそラーメンに使われる中太ちぢれ麺があり、いずれも東京・蒲田の菅野製麺所の麺を使っている。汁無しの「まぜそば」も用意し、日によっては「二郎系ラーメン」を提供することもある。
みそラーメンに使うみそダレの配合を季節ごとに変えたり、しょうゆラーメンのトッピングにフライドオニオンや干しエノキなどを使うなど、「最初の一口と食べ進んでいくうちに味が変化していく演出」にもこだわっているという。
店主の横田和信さんは秩父の高校を卒業後、約20年にわたり都内でスタイリストとして、有名アーティストのCDジャケットの衣装合わせや手配、アイドルのポスター撮影に使われる衣装や小物の配置デザインなどを行う仕事をしてきた。
ラーメン食べ歩きが高じて本格的に修業を始め、秩父に戻り、現在のラーメン店を令和2年2月22日に開店しようと決め準備を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大傾向に先が見えないことからいったん出店を思いとどまった。「こんな時期に新規開店なんて」と言われるのを気にしていたという。しかし、9月18日が横田さんの誕生日に当たることから、昨年のこの日に開業したという。
店内には、カウンター3席とテーブル12席を用意。メニューは、しょうゆラーメン(800円)、貝だしそば(900円)、みそラーメン、まぜそば(以上850円)。トッピング、ライスも用意する。
横田さんは「自分が食べたいと思うラーメンを作り続けているが、それが自分の自己満足にとどまってしまったのでは意味がない。店に来ていただいたお客さまのラーメンを食べる表情や食べた後の感想などを咀嚼(そしゃく)して、さらにブラシュアップしたものを提供し続けていきたい。秩父には最近新しいラーメン屋が何軒か開店していて、ラーメン戦国時代を予感させるものがあるが、その中でお互い情報交換しながら切磋琢磨(せっさたくま)している。将来は地元の人だけではなく、他の地域の人から『秩父にラーメンを食べに行こう』と言われるようになりたい」と話す。
営業時間は11時~15時。月曜・火曜定休。