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秩父の高校生が夜祭で鹿肉料理販売 ジビエ活用を授業で探る

秩父高校生メンバーと、秩父フードクリエイツの福島さん

秩父高校生メンバーと、秩父フードクリエイツの福島さん

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 秩父高校(秩父市上町)と秩父農工科学高校(大野原)の生徒が12月2日・3日、秩父夜祭で鹿肉を使った料理を販売する。昨年から参加する秩父高校に加え、今年は秩父農工科学高校も取り組みに加わり、隣り合うテントで地域の鹿肉を使ったメニューを提供する。

秩父高校生が考案した「鹿団子と秩父食材のおでん」

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 秩父高校では4月に始まった「総合的な探究の時間」の中で、生徒がそれぞれ関心のあるテーマを選んで班活動を行っている。2年生約20人が「食農業」をテーマに選び、その中からジビエを扱う班が立ち上がった。夜祭への出店を行うのは、そのうちの1チームで、4人のメンバーが参加する。「使われにくい鹿肉の部位をどのように料理に生かすか」などを課題に調査や議論を行った。

 過去に鹿肉を食べた経験がある生徒から「調理の仕方によっては、少し硬く感じた」という声があり、鹿肉をひき肉にして「つみれ」にする方向に考えをまとめた。当初はラーメンやつくね串という案も出たが、夜祭が開催される時期の寒さを考慮し「鹿団子と秩父食材のおでん」に決まった。

 具材は秩父産鹿肉のつみれ団子と、岡田豆腐店(上町)の厚揚げ、ふるさと両神(小鹿野町両神薄)のコンニャク、秩父産の大根。秩父高校の生徒たちは、販売時に購入者を対象としたアンケートを実施する。年齢層や居住地、ジビエ料理への興味の有無などを聞き取り、来年2月に予定する校内発表に向けた分析に活用する予定。

 レシピ開発を担うのが、ジビエの加工・販売・飲食を手がける「秩父フードクリエイツ」(中町)社長の福島剛さん。同社は「ちちぶジビエ市場」をはじめ、「おだし料理と土鍋ごはんの店DAdA(ダダ)」「食彩秩父じんじんばあ」などを運営し、ジビエの加工や商品化を行ってきた。秩父高校とは昨年から連携を続けており、今年はその流れで農工科学高校にも声をかけた。

 秩父農工科学高校では、フードデザイン科の授業の一環で鹿肉を使ったレシピを募集し、生徒約30人の案の中から「秩父鹿と麦みそのおっきりこみ」を採用。生徒の考案したレシピをもとに、福島さんが販売用に調整を行った。秩父産の鹿肉を使い、清川製麺(中村町)のおっきりこみ、秩父産の野菜を具材とする。味付けは小川こうじ店(中村町)の麦みそを使う。レシピを考案した1年の生徒は「ジビエについて調べてみて、初めて知ることが多かった。寒い夜祭でも体が温まる料理にしたいと考えた。おっきりこみを食べて夜祭も楽しんでもらいたい」と話す。

 当日は、両校の生徒が販売の現場に立ち、来場者への対応も行う。秩父高校の新井幸希さんは「ジビエは解体や処理が大変だと、調べていく中で知った。夜祭は寒いので、自分たちの考えたおでんで温まってもらい、ジビエもおいしく食べてもらえたらうれしい」と話す。

 出店場所は「埼玉信用組合秩父支店」駐車場。販売時間は、2日=16時~21時、3日=15時~21時を予定。価格は、いずれも1,000円。

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