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秩父地域で「秩父黄金のかぼす」収穫ツアー シイタケ収穫や龍勢文化紹介も

秩父地域で栽培されているカボスの収穫ツアーが行われた

秩父地域で栽培されているカボスの収穫ツアーが行われた

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 秩父地域で栽培されている完熟の「秩父黄金のかぼす」や原木シイタケを収穫し、龍勢文化にも触れる体験ツアーが11月15日に催行された。マイクロバスで秩父市、横瀬町、小鹿野町を巡った。

1人30個ほどのカボスを収穫した

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 ツアーは全国農協観光協会(東京都千代田区)が主催し、JAちちぶカボス部会が協力した。昨年は埼玉県民の日に当たる平日に催行したが、今回は土曜開催に変更。参加者は埼玉県と東京都からの6人で、過去の参加者も複数含まれていた。

 当日は西武秩父駅を10時に出発し、横瀬農産直売所(横瀬町横瀬)に立ち寄った後、道の駅龍勢会館(秩父市吉田)を訪れた。「泉蕎庵(せんきょうあん)とみた」(小鹿野町下小鹿野)で昼食を取った後、秩父市吉田阿熊地域でカボスの収穫体験を行い、最後に「小松沢レジャー農園」(横瀬町横瀬)で原木シイタケを収穫した。終日、快晴の下で行程を進めた。

 完熟したカボスは、爽やかな酸味とほのかな甘みのバランスが特徴。参加者は果皮が緑から黄色へと色づいたカボスを、1人30個ほど収穫。カボス農家の新井瞭寿さんは「どんどん採ってくれていい。来てくれて、採ってもらえてうれしい」と話し、来訪者を歓迎した。

 参加したリピーターからは「ちちぶカボスの味がおいしい。生産者が歓迎してくれるのが他のツアーにはない」などの声が聞かれた。昨年の参加者からは、収穫したカボスを鍋料理や食材に搾って使うほか、果汁を搾って冷凍保存し、ポン酢に加えて1年を通して活用したことや、近所に配って「おいしいカボスだ」と喜ばれたという声も上がった。

 道の駅龍勢会館では、吉田地域に伝わる手作りロケット「龍勢」に関する展示を見学。同ツアーに協力したJAちちぶカボス部会の山口辰雄会長が、かつて龍勢の会派「源流会」会長も務めた経歴を生かし、龍勢の歴史や背景について説明した。

 ツアーを担当した同協会事業部地域振興・活性化事業第1グループの新津慶太さんは「参加者には秩父のカボスの魅力を一番に感じてもらえたと思う。昨年の龍勢祭を見学したことをきっかけに、秩父の祭り文化にも触れられる内容にしたいと考え、今回の行程に龍勢会館の見学を組み入れた。来年は秩父夜祭の文化にも触れてもらうため、秩父まつり会館の見学も行程に組み入れられたら」と話す。

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