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小鹿野町・尾ノ内渓谷で「紅葉祭」 秋を彩るダリアが結ぶ人の輪

8日は小水力発電を活かしたライトアップも行った

8日は小水力発電を活かしたライトアップも行った

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 小鹿野町河原沢の尾ノ内渓谷で11月8日・9日、「尾ノ内渓谷紅葉祭」が開催され、今月3日に閉園した両神山麓ダリア園から運ばれたダリアが会場のつり橋や滝つぼを飾った。地域住民や町外からのボランティア約150人でイベントを運営し、2日間で延べ約1000人が来場した。

たくさんのアレンジメントがつり橋を飾った

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 尾ノ内渓谷は、冬の手作り氷柱で知られる観光スポット。紅葉の時期には、赤や黄に染まる両神山や天理岳が望める。地元住民が紅葉を鑑賞する祭りとして約30年前から行われていたが、ダリアを飾るようになったのは10年ほど前から。

 通常、ダリアは球根を寝かせるために閉園後は茎を切られ花も破棄される。紅葉祭に携わるメンバーが「両神地区で大切に育てられたダリアを最後まで見届けたい」とダリア園に相談し、数人の仲間と尾ノ内渓谷に飾ったのがきっかけになったという。今年も、小鹿野町観光協会などの呼びかけで集まったボランティアらと共に、ダリア園での摘み取り、アレンジメント、会場への装飾を行った。広報や運営面で同町役場も協力している。

 8日の夜は、尾ノ内沢に設置した小水力発電による再生可能エネルギーを用いてライトアップし、9日には地元の特産品や郷土料理の販売、パフォーマンスも行った。都内から参加した一人は「地域の方々と一緒にすてきなイベントを作る喜びを味わえ、ますます小鹿野町のファンになった。必ずまた訪れたい」と話していた。

 主催する尾ノ内渓谷観光事業推進委員会は、前衛の組織をより発展させるために2023年に発足。地元以外からも会員を募り、尾ノ内渓谷の四季を通じた観光化を目指している。同委員会企画委員長の北由紀夫さんは「町内外の方が訪れる大きなイベントを無事に終えることができて、改めて仲間に感謝を伝えたい」と話す。

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