秩父で銘仙着物を展示する「古民家 de 銘仙プロジェクト」の第6弾「昭和百年銘仙年代記メイセン・クロニクル サテライト展」が10月18日・19日、寺内織物母屋(秩父市道生町)で開催される。秩父市産業観光部産業支援課・地域おこし協力隊銘仙担当の篠原順一さんが企画する。
ちちぶ銘仙館ギャラリー(熊木町)で9月13日に始まった「昭和百年メイセン・クロニクル展~銘仙年代記~」。3カ月間にわたり毎月展示替えを行いながら銘仙を時系列で展示し、そのダイジェスト版として、全会期の展示作品から代表的な銘仙着物を選び、大正・昭和初期から戦後までの銘仙の歩みをたどる。
篠原さんは地域おこし協力隊3年目の集大成として、現在は銘仙関連の商品開発に取り組んでいる。着任時から少しずつ制作してきた捺染(なっせん)型を使い、季節ごとに自然豊かな秩父の風土を感じられるようなモチーフを選び、春はツルバラ、夏は金魚、秋は青ブドウ、冬はツバキの柄の反物「復刻柄銘仙」を制作。捺染と製織工程は秩父銘仙の老舗織元「逸見織物」が行った。18日に同会場で開催するトークショーで公開する予定。
「もっと多くの人に秩父銘仙を知ってほしい」との思いから、ちちぶコーヒー(熊木町)監修で商品化した復刻コーヒー「銘仙ブレンド」もお披露目する。
篠原さんは「ちちぶ銘仙館は、日本で唯一『銘仙』の名前を冠した資料館。地域おこし協力隊としての活動で得たものを秩父市に残したいと、学術的な内容の展示を目指して開催している。寺内織物でのサテライト展にも足を運んでほしい。地元の方にも、銘仙をよく知らない方にも、どなたにでもフラリと立ち寄っていただき銘仙の魅力に触れていただければ」と話す。
開催時間11時~17時。入場無料。