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皆野町「清水病院」、訪問看護ステーション開設 在宅療養支援体制整備強化

清水病院 外観

清水病院 外観

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 皆野町の医療法人彩清会清水病院(皆野町皆野)が9月1日、訪問看護ステーションを開設した。退院後も自宅で療養を続けたいと望む人は多く、同院では在宅医療のニーズに対応できるよう体制づくりを進めている。療養病院をはじめ、リハビリセンター、グループホーム、デイサービスなども手がけている。

清水病院 訪問看護師

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 前理事長の清水大貴さんが4月に顧問に就任し、新たに埼玉医科大学の現役教授で地域緩和医療の専門家・岩瀬哲さんが新理事長に就任。訪問診療に強みを持つ長瀞町の南須原医院との連携も始まったことで、入退院から在宅での療養までを視野に入れた医療連携の動きが本格的に進みつつある。

 退院後14日以内にリハビリを始めることで、入院中に高めた機能を維持しやすくなるとされる。同院ではこれまでも、必要に応じて訪問による看護やリハビリに対応してきたが、人員の制限などから要望に応えられないこともあったという。許認可を取得したことで、制度上の要件を満たす体制が整い、安定的に訪問看護を提供できるようになった。看護師と理学療法士が訪問を行い、自立した生活を続けるための機能訓練などを提供する。薬剤師などとの連携体制も視野に入れている

 清水さんは、地域の医療提供体制の課題や今後の取り組みを検討する「地域医療構想調整会議」にも所属しており、「一つの病院だけで地域の医療は完結しない。高齢化が進む中で、急性期医療から回復期リハビリ、慢性期の療養、在宅療養へと、段階に応じた医療を地域内で切れ目なく受けられる仕組みが必要。高齢になっても施設に入るのではなく、自宅で家族と暮らしながら療養したいと考える人は多い。選択肢を増やし、支えていける体制にしていきたい」と力を込める。

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