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秩父のブドウ農園が開園 今年も「ちちぶ山ルビー」の販売始まる

ブドウ狩りを行う子どもたち。ブドウは大粒品種の「サニーブラック」

ブドウ狩りを行う子どもたち。ブドウは大粒品種の「サニーブラック」

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 秩父ぶどう組合連絡協議会が「秩父観光ぶどう農園」(皆野町皆野)で8月8日、開園式を行った。秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町の44農園が8月上旬から順次、販売を始めた。9月中旬にはブドウ狩りを始める。

「ゴールドフィンガー」まろやかで、糖度は22度にもなるとても甘い品種

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 秩父エリアは荒川の上流から下流域に広がる地域。標高差があり、ブドウの生育状況が各地区によって異なる。同一品種の収穫期間に幅があるため、観光農業地域にとって好適な条件で、ブドウの販売や収穫体験は夏から秋にかけての観光客誘致の要となっている。

 栽培品種は70種類近くあり、8月に販売を始める品種は「巨峰」、濃厚な甘味の「サニールージュ」、糖度が高い「サマーブラック」など。秩父のオリジナルブドウ「ちちぶ山ルビー」の販売は8月15日に始まった。市場にあまり出回らない「幻のブドウ」とも呼ばれる希少品種で、販売は9月上旬までを予定。9月は「シャインマスカット」「ちちぶ山ルビー」に続く期待の品種「ちちぶサマークイーン」の販売とブドウ狩りも始まる。

 猛暑により年々栽培環境が厳しさを増す中、同協議会は毎年生産者向けの講習会を実施。同エリア管内の農園で良質なブドウが栽培できるよう、品質の向上に努めてきた。その結果、秩父ブドウのブランド価値が向上し、近年はブドウ狩りに訪れる外国人観光客も増えているという。同園の青木信之さんは「今年の梅雨は雨量が少なかった。雨が少ない方が、良い色で糖度の高いブドウができる。雨量の影響でサイズは小粒だが、おいしいブドウができた」と話す。

 開園期間は各農園で異なるが、おおむね10月中旬ごろまで。

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