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秩父市役所向かいに洋食店「エラーブル」 改善重ねディナー営業も始める

ローストビーフ丼(1,200円)。+300円でサラダとドリンクが付く。

ローストビーフ丼(1,200円)。+300円でサラダとドリンクが付く。

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 秩父市役所向かいのビジネスプラザ内に「Erable(エラーブル)」(秩父市熊木町)がオープンして、7月20日で1カ月がたった。8月5日からは、ビストロとしてディナー営業も始める。市が取り組む起業支援制度「チャレンジショップ」の一環で、同制度を活用してのオープンは3店舗目となる。

洋食店「エラーブル」 外観

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 チャレンジショップ制度は、飲食業の経験が少ない若者などが開業に挑戦する機会を提供する同市の支援施策で、秩父ビジネスプラザ内に設けた専用区画で営業を行う仕組み。これまでに、「LAMP(ランプ)」「bond(ボンド)」がこの制度を活用し、開業へ向けチャレンジしてきた。市産業観光部産業支援課が店舗運営に伴走しながら、2年間のチャレンジ期間を通じて独立開業の可能性を探る。

 同店は、パスタ(950円~)、ローストビーフ丼、自家製ハンバーグ(以上1,200円)などの洋食を中心に提供する。ハンバーグは4~5種類のスパイスをブレンドしている。席数は20席ほど。

 店主の村田和希さんは秩父市出身の26歳。秩父農工科学高校を卒業後、武甲山で採掘の仕事に従事してきた。飲食業への就業経験はないものの、小学生の頃から料理への関心が強く、将来的には家族経営の飲食店を持ちたいという思いを温めてきた。友人の店を手伝う中で、飲食業の楽しさややりがいを感じるようになり、今回の挑戦に至ったという。

 村田さんは「将来を見据えた上で26歳の今、新しい道に、まずは2年間チャレンジしてみようと考えた。地域の人たちに足を運んでもらえるような店を目指したい」と話す。「店名には、フランス語で『紅葉』を意味する言葉(Erable)を選んだ。花言葉には『大切な思い出』『美しい変化』という意味がある。自分にとってキャリアの転機になり、お客さまにとっても記憶に残るような場所にできたら」とも。

 同課の桑畑和貴さんは「チャレンジショップは飲食業の経験が少ない人が、秩父で一歩を踏み出すための取り組み。成長の過程も含めて、地域の人たちに村田さんの挑戦を見守ってもらえたら。この2年間が貴重な経験の時間になることを期待している」と期待を込める。

 村田さんは「開店から1カ月がたち、ハンバーグのレシピとソースの改善を重ね、大幅に見直した。パスタの提供に時間がかかることがあったため、現在は自家製ソースとの相性を考えた生パスタの検討も進めている。これからも気軽に立ち寄っていただけるような店を目指して努めていく」

 営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~22時(8月5日~)。火曜定休。

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