奥秩父名物「岩魚すし」などを販売するテークアウト専門のすし店「みな寿(ず)し番場町店」(秩父市番場町、TEL 0494-23-7555)が9月1日、秩父市内にある「秩父まつり会館」の並びにオープンした。
同店は、秩父観光土産として販売されていた、岩魚を押しずしにした「岩魚すし」や奥秩父の山に生息するトチノキの葉でマスなどの川魚の押しずしをくるんだ「とちの葉すし」、マグロの頬肉を使い丼風に仕上げた「まぐろわらじ丼」など販売する。
これらのすしを作っている「みな寿し」(秩父市大野原)は1970(昭和45)年に秩父市桜木町で創業し、1983(昭和58)年に現在の大野原に移転。江戸前ずしを提供する、今年で55周年を迎えた老舗店。
およそ20年前に地元食材を使った秩父らしい観光土産になるすしを作ろうと考案した「岩魚すし」や「とちの葉すし」は、川魚特有の臭みがなく、淡白でくせのない味わいが特徴。「道の駅ちちぶ」や西部秩父駅前の温泉施設などで販売しているほか、ネット販売を行ってきたが、店主の平敬三さんは「より多くの人に、買い求めやすい場所で購入してほしい」と考え、今回の出店となった。
主な商品は、岩魚すし(1,080円)、とちの葉すし(1,200円)、まぐろわらじ丼(1,000円)。
同店の今後の展開について、平さんは「観光客だけではなく市内在住の人にも、日常気軽にすしを食べてもらいたい。そのためにリーズナブルな商品を開発中で、近々にお目見えする予定なので期待してほしい」と話す。
営業時間は10時~14時(土曜・日曜・祝日は16時まで)。売り切れ次第、終了。