
皆野町上日野沢の「秩父華厳の滝」で6月28日、「秩父華厳の滝ヒーリングナイト」が始まった。
落差約13メートルの岩壁を一直線に流れ落ちる滝の本来の名は「空滝」。日光の華厳の滝に似た姿から、地元では「秩父華厳の滝」と呼ばれ親しまれてきた。ライトアップは2015(平成27)年に本格的に始まり、地域住民の協力を得ながら年々規模を拡大。昨年夏はホタル鑑賞と併せて1000人以上が訪れたという。
会期中は毎夜19時~21時、滝周辺をカラフルなちょうちんで照らしながら散策できる「光るちょうちん」を無料で貸し出すほか、先着40人限定で「滝つぼツアー」(参加費300円)も行う。7月5日には、地元婦人クラブによる郷土料理も販売する。
ライトアップと並ぶもう一つの目玉が、日野沢川ふれあい広場でのホタル観賞。会場周辺では、例年7月上旬ごろまでが見頃とされており、20時ごろから川辺に舞うホタルの姿が楽しめる。6月28日・29日、7月5日・6日の4日間は町内のキッチンカーを持つ事業者が出店。7月5日には、日野澤大神社で伝統芸能の神楽披露も予定する。
皆野町産業観光課の新井まどかさんは「蒸し暑い日が続くこの時期、涼しさや癒やしを感じたい方に、自然の中でほっと一息つける場所を届けたい。 滝とホタルが作り出す『幻想的な癒やし空間』を体感してもらえれば」と話す。
期間中の土曜は、秩父温泉「満願の湯」から会場までの無料シャトルバスを約15分間隔で運行する。これに伴い、滝とホタル観賞エリア周辺の駐車場は利用できないため、公共交通やシャトルバスの利用を呼びかけている。
イベントの詳細は皆野町観光協会のサイトで確認できる。7月6日まで。