
皆野町の地域おこし協力隊が主催するイベント「みなFES(フェス)」の第3回が6月8日、皆野町役場の駐車場で開催された。
同隊の活動を町内外に広く知ってもらうことを目的に始まったイベントで、「会って話す」ことを大切にし、町民と隊員が直接交流できる場としてフェス形式で行った。コンセプトは「ローカルだからこそできるFES」「みんなでつくるFES」。来場者にはごみの持ち帰りや食器の持参、セルフサービスでの対応協力を呼びかけ、持続可能な運営にも取り組んでいる。
第1回・第2回は各回およそ100人の来場者だったが、今回はファミリー層を中心に約400人が訪れた。会場では、ホタテ小屋やアユの塩焼き、焼きそばなどを販売。客席にはバーベキュー用の焼き台10基以上を設置し、ホタテ小屋で購入したホタテをその場で焼いて楽しむ人の姿も多く見られた。家から食材を持参し、家族や仲間とバーベキューを楽しむ来場者の姿もあり、自由なスタイルでフェスの雰囲気を楽しんだ。
「みんなでつくる」を体現する取り組みとして、当日は来場者と一緒に会場を装飾。ガーランドや横断幕作りのワークショップを開き、色水鉄砲でシーツに色をつけるスプラッシュアートで横断幕の下地を作った。その上に大きく「みなFES」と一文字ずつ仕上げていき、イベントが進むにつれて完成へと近づいた。幕が完成した瞬間、歓声が上がり、温かい拍手が起きた。地元の子どもたちによるダンスパフォーマンスやライブ演奏、チェーンソーアートの実演なども披露された。
現在、同町では9人の地域おこし協力隊員が活動中。移住促進や地域のデジタル化、ジビエの利活用、観光振興など、さまざまな分野で地域に根ざした取り組みを展開。当日は隊員のによる活動紹介も行った。同町では2025年度に12人分の予算を計上する予定で、体制拡充も進める。
イベントの締めくくりに同隊の東廉太郎さんは「『みなFES』はみんなでつくるフェスで、みんながいてこそのイベント。これからも交流できる場所を広げていくために、ぜひ気軽に遊びに来てもらい、一緒に皆野を盛り上げていけたら」と呼びかけた。
次回の「みなFES」は8月24日の開催を予定する。