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小鹿野町で大谷グローブを使って野球体験イベント 「楽しさを伝えたい」

ヘッドコーチの五十嵐さん

ヘッドコーチの五十嵐さん

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 小鹿野町の少年野球チーム「小鹿野カージナルスジュニア」が3月16日、下小鹿野グランド(小鹿野町下小鹿野)で、大谷翔平選手が寄贈したグローブを活用した野球体験イベントを行う。

チームメンバー

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 同チームはこれまでに県大会優勝や関東大会にも出場の実績を持つ。しかし少子化の影響で昨年はチームメンバー9人からスタートし、試合に出場するのは難しい状況だったという。同チームの丸山満監督は、全国の小学校に3つずつ配布された「大谷グローブ」に着目し、「グローブを使って子どもたちに野球の楽しさを伝えたい」と考え、イベントを企画した。

 小鹿野町には小学校4校(小鹿野小学校、三田川小学校、長若小学校、両神小学校)があり、隣接する秩父市の吉田小学校(秩父市下吉田)にも声をかけ、各校に配布されたグローブ計15個をイベントのために借りる。当日は、グローブを使ったキャッチボールやストラックアウト、バッティング体験、ミニゲームを行う。4月には町内の小学校4校が統合され、新たに「小鹿野小学校」となるため、同イベントは今回の3回目で一区切りとなる。

 同チームヘッドコーチの五十嵐淳さんは「小鹿野町では、昔のように公園で野球やサッカーをする姿が減っている。少しでも多くの子どもたちに野球の面白さを知ってもらいたい」と話す。丸山さんと五十嵐さんは地元出身で、かつて同チームに所属していた。現在は指導者として、野球の技術だけでなく、礼儀や感謝の大切さを子どもたちに伝えている。「厳しすぎる指導ではなく、大切なことをしっかり伝えながら、野球を楽しめる環境作りを心がけている」と五十嵐さんは話す。

 昨年2回行ったイベントのおかげでチームメンバーが増え、現在は19人に。3月に6年生5人が卒業し、14人となる。子どもたちが気軽に参加できるよう、保護者の負担を軽減する工夫も施す。指導者が送迎を担当し、保護者の試合当番やお茶当番を廃止することで家庭の負担を減らし、より多くの子どもが参加しやすい環境を整えた。「親が仕事で送り迎えが難しいから野球を諦めることがないようにしたい。統合前の小学校に協力を得るかたちでのイベントは最後となるが、来年以降も野球に触れるイベントを検討している」と五十嵐さんは話す。

 開催時間は9時30分~11時30分ごろ。雨天時は体育館で開催予定。参加無料。

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