
小鹿野町の「みどりの村」(小鹿野町飯田)にあるキャンプ施設「FENOZ MORITO CAMP(フェノズ モリト キャンプ)」に2月8日、モンゴル式のゲルを活用した宿泊施設がグランドオープンした。
パドルの使い方や進み方などレクチャーをしてからカヌーに乗り込む
旧サイクリングセンター跡地を改修し、3棟のゲルを開設。ゲルはモンゴルから直輸入したもので、屋根の傘になる部分や支柱などの木材、羊毛フェルトや防水シート、カーテンなどの布類で構成されている。1棟の広さは約27平方メートルで、最大4人まで宿泊可能。宿泊者向けに、トイレやシャワー室を備えた管理棟も併設している。
ウッドデッキの上にゲルとガゼボを設置し、ガゼボ内には椅子とテーブルを完備。ガスコンロとBBQ用の鉄板も基本設備として備え付ける。オプションでBBQセットも用意し、「お手頃盛り合わせプラン」(2人前 =5,000円)では牛・豚・鶏のセット、「秩父BBQ盛り合わせプラン」(同 =5,000円)では、鹿・イノシシ・豚ホルモンなどが含まれる。
宿泊客向けのアクティビティーも用意。施設から車で10分ほどの合角ダム(西秩父桃湖)では、早朝カヌー体験(7,000円/人)を行う。2人1組で乗船し、同時に5人(大人3人、こども2人)まで体験可能。シングルパドルを使って参加者自身がカヌーをこいで進む体験で、初心者でも参加しやすいよう現地スタッフがサポートする。
そのほか、森の中を歩く「早朝森散歩」や、川の流れに沿って進む「リバートレッキング」など、自然の中で過ごすプログラムを用意している。
体験会で初めてカヌーに乗った秩父市在住の70代女性は「最初は乗れるかどうか不安だったが、年齢に関係なく、風と遊ぶような感覚だった。水面がキラキラしていて、自然の中で過ごす時間を楽しめた」と話していた。
同施設指定管理者で支配人を務める「オフィスプラス」(秩父市大野原)の染谷陽介さんは「施設内のプール跡地をテントサイトとして整備する計画も進んでいる。ここに来ればさまざまな宿泊スタイルが楽しめる施設にしていきたい。秩父地域は都内からも気軽にアクセスできる場所で、手軽に自然を楽しめる。カジュアルにカヌーに乗って、コーヒーを飲んだり、リラックスしたりして楽しんでもらえたら」と話す。「外部の店などと協力して、体験プログラムも増やしていきたい」とも。
宿泊料金は、平日1棟1泊2万4,000円~(定員4人)。