秩父で「旅立ちの地ちちぶ 卒業フォトコンテスト」が1月14日、一般社団法人「秩父青年会議所」主催で始まった。
卒業式で歌われることの多い「旅立ちの日に」は、秩父発祥の合唱曲。同曲を「地域資源として生かしたい」という思いから、卒業をテーマにコンテストを企画した。「コロナ禍で失われた学生生活の思い出作り」を支援するため、卒業生の写真を募集し、記念ムービーとして公開する。
募集対象は秩父地域1市4町(秩父市、横瀬町、皆野町、小鹿野町、長瀞町)に在住または在学中の小学6年生、中学3年生、高校3年生と、その家族。テーマは「卒業生の思い出」で1人3作品まで応募可能。入賞30作品を選び、「かけがえのない学校生活の思い出を形に残す」ことを目的とする。
同会議所の関根翼さんは「応募者にはカメラロールを見返したり、思い出を振り返りながら卒業テーマに自由に写真を撮影してもらったりしてほしい。撮影の技術ではなく、参加者の感性を大切にしたい」と話す。「『旅立ちの日に』は自分も卒業式で歌った思い出のある曲で、この曲から着想を得た。単なる卒業式ではなく、町全体で卒業を祝い、地域への愛着を深める機会にしてもらえたら。地元を離れても、この場所で生まれた『旅立ちの日に』という歌が、いつまでも心に残るような思い出を作ってほしい」とも。
作品の応募は同会議所のコンテスト特設サイトで受け付け、入賞者には3月上旬に通知する。受賞作品は3月23日の授賞式で、ユナイテッド・シネマウニクス秩父(秩父市上野町)の貸し切りスクリーンで上映。授賞式以降は、同施設の屋外モニターで放映する。募集は2月24日まで。