皆野町のアウトドアサロン「ぼくらのミナノベース」(皆野町大字三沢)で11月4日、「第3回皆野サンデーピクニック」が開催された。1960(昭和35)年前後に流行した「ドライブを伴うピクニック」を楽しむ文化を旧車愛好家が集まり再現するイベントで、2022年から毎年行われており今年で3回目。
当日は34台のクラシックカー、60人が参加。愛車の年代に合わせたファッションに身を包んだ参加者たちは旧車愛好家同士の会話に花を咲かせ、ランチや音楽の演奏を楽しんだ。
群馬から愛車のオースチンA30で参加した岡嶋聡さんは「ここに来ると、皆野の地かこの場所のおかげか、気持ちが穏やかになる。景色やおいしいものを楽しみに、年に何度か秩父地域を訪れている。こうしたイベントでは、普段顔を合わせる仲間じゃなくても気兼ねなく、車の話や人の話にお付き合いいただけるのが本当にありがたい」と話す。
イベントを企画した奥村純一さんは「何より参加者には、この場所をとても高く評価いただいている。ランチで提供したカフェ『鹿のねどこ』のカレーも、音楽演奏の『ミルクオアダーク』も高評価。継続していくことに意味があるので、来年も時期は未定だが開催する。ピクニックというまったりしたイベントなので、道の渋滞など気にしないで、もう少しゆったりできたら」と次回開催へ意欲を見せる。
同会場のオーナー、松藤裕也さんは「僕も奥村さんも、皆野町地域おこし協力隊の任期を終えて1年がたったが、こうやって皆野に『何かやろう』と集まれるのはいいことだと思う。スタッフの中には皆野の有志の方もいらっしゃる。昨年は、施設のオープン3日目でのイベント開催でバタバタだったが、今年は施設側としても受け入れ体制がしっかりできて良かった。来年も楽しみにしている」と話す。