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横瀬町で俳句大会  海外赴任前の海外協力隊員が企画、町の魅力再発見

「横瀬はいく大会」を企画した糸原さん

「横瀬はいく大会」を企画した糸原さん

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 横瀬町の自然や日常を五・七・五の俳句形式で表現する「横瀬はいく大会」の作品募集が11月1日に始まった。JICA(国際協力機構)の「グローカルプログラム」実習生の糸原侑那さんが企画した。

「横瀬はいく大会」チラシの裏が応募用紙になっている

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 グローカルプログラムは海外赴任を控えた海外協力隊員が取り組むもので、「海外赴任後(帰国後)も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思がある希望者」を対象に、自治体などが実施する地域活性化や地方創生プジェクトなどに一定期間参加する。横瀬町はこの取り組みに5月から参加しており、糸原さんは第2期生として10月7日~12月20日、実習を行っている。

 糸原さんは広島県出身。小学生の頃から英語に興味を持ち、大学では国際関係学を学び、1年間休学してカナダへ渡航した。卒業後はベンチャー企業に就職し、収穫や植付で忙しい大規模農家の手伝いをしてきた。一緒に働く外国人労働者などと受け入れ先の農家との間に立ち、言葉や生活をサポート。外国人のサポートを経て「海外で人の役に立ちたい」と思うようになり、海外協力隊に興味を持ったという。

 糸原さんは「横瀬町で自分に何ができるかを考えた時に、母校を卒業した有名な歌人がいることに思い至った。学校主催で全国短歌大会なども行われていて、学生時代に短歌を作ったこともある。五・七・五・七・七で表す短歌よりも五・七・五の俳句の方が取り組みやすいのではと思った」と話す。

 以前は町のサークルに川柳や短歌だけでなく俳句もあったが、高齢化や人口減少により、俳句のグループは途絶えてしまった。糸原さんは「単発の俳句大会で何かが変わるとは思っていないが、少しでも興味を持って、俳句だけでなく川柳や短歌など言葉の世界に飛び込む人のきっかけになれば。『五・七・五の17文字の中で横瀬を表現しよう』と考えることで、改めて横瀬町について考える機会にもなれば」と期待を込める。

 募集する俳句の兼題は「横瀬町」と「秋」と自由(兼題なし)の3種類。作品は1人3句まで応募でき、ペンネームでの応募も可能。糸原さんは「俳句が作れない人は『リレー俳句』のようなかたちで五文字だけ、七文字だけもらいながら作品が作れないか挑戦してみる」と話す。

 初心者向けに、11月6日にはArea898で「みんなで俳句ワークショップ」を開催。「9マス美文字練習帳」の著者で国語の教員免許を持つ根岸和美さんを講師に、俳句を書くときのネタ起こしや17文字にするまでのプロセスを伝える。開催時間は18時30分。参加希望者は筆記用具持参で参加無料、予約不要。

 地域住民や観光客などのほか、誰でも応募できる。応募用紙は「Area898」「町民文化会館」「横瀬町役場」などに設置してあり、応募はArea898隣「Lab横瀬(旧LAC横瀬)」に設置している投句箱か糸原さんが対面で受け付ける。応募締め切りは11月17日。

 応募作品は11月22日~12月8日、町内各所で展示し、一般投票を行う。12月17日に表彰式と優秀作品のお披露目を予定する。

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