横瀬町の地域おこし協力隊の福田春加さんが10月15日、武甲山の石灰岩をイメージしたラムネ菓子「武甲山ラムネ」秩父産メープル味と横瀬産ミント味を発売した。
「スプーン印」「ばら印」の砂糖で親しまれている「DM三井製糖」 (東京都港区)とコラボレーションした同商品。原材料に含まれる「パラチノース」は植物(てん菜)由来の天然の糖質。エネルギー量は1グラム当たり4キロカロリーで砂糖と同じだが、吸収スピードは砂糖の約5分の1。その特性から「持久系スポーツに適したエネルギー源」(同社)だという。
秩父では林道や砂利道、登山道などを走る「トレイルラン」の活動拠点にしている団体もあり、大会も開催されている。同商品は「秩父の地を走り回るランナーをサポートし、スポーツの秋や紅葉の美しい秩父でトレイルランなどのスポーツを楽しむ人を栄養面からサポートすること」を目的に開発した。
商品を開発した福田さんは、前職はコンビニのおにぎりや弁当の商品開発、製造ラインでの調理指導などを行ってきた。2021年の協力隊着任後は、ENgaWAが運営する「チャレンジキッチンENgaWA」のメニュー開発や横瀬産の果物や野菜を使った商品開発などに取り組んできた。
福田さんは「山を走りながら手軽に食べられる携行食で、パラチノースを最大限に生かせる商品を考えたところ、ラムネを思いついた。以前から武甲山をイメージした商品を作りたいと思い、石灰岩を採掘している武甲山の石灰をラムネで表現した」と話す。
価格は280円。ENgaWA駅前食堂(横瀬)、道の駅果樹公園あしがくぼ直売所(芦ヶ久保)で取り扱う。
その他、「パティスリーイシノ」(秩父市熊木町)、「レストランマチエール」(東町)、「丸信」(皆野町三沢)も同企画に参加し、オリジナル商品を取り扱う。12月31日まで。