西武鉄道が10月12日、「ちちぶ&よこぜ車両基地フェスタ2024」を行った。西武鉄道西武秩父線が開通55周年を迎えるのを記念して、「横瀬車両基地」と「西武秩父駅前温泉 祭の湯」周辺エリアの2会場で同時開催した同イベント。当日は両会場合わせて約4600人がイベントを楽しんだ。
横瀬車両基地会場では、1969(昭和44)年の西武秩父線開通時に登場した3種類の列車(E851・5000系・101系)を展示し、保守点検作業の実演、レールスター乗車体験、電気機関車(E31)の運転台見学なども行った。その他、ちちぶ乾杯共和国と連携してちちぶエリアの酒蔵9店や、ご当地グルメを取り扱う飲食店ブース合わせて20店が軒を連ねた。飲食スペースには、実際の列車を使った場所も用意した。
西武秩父駅前会場では、ミニ電車乗車体験やグッズ販売、飲食店ブース、秩父屋台ばやしなどのステージショーも行った。秩父の酒造メーカー「矢尾本店」(秩父市別所)が同線開通を記念した発泡酒「アンバーエール」を、10月14日の一般販売に先駆けてボトルと樽(たる)生を先行販売した。
西武鉄道広報部の渡邉奈緒さんは「親子や鉄道ファンなど、多くの人と一緒に祝うために企画した。西武秩父線開通によりで秩父市と横瀬町が沿線に加わり、地域と共に歩みながら55周年を迎えられ、とても光栄。西武秩父線の縁ある2つのまちで初の同時開催となり、両会場、どちらも楽しんでいただけるように検討を重ねた。今後も秩父地域を一緒に盛り上げられたら」と話す。