「第1回 ロボコンFIND(ファインド)秩父杯」が9月21日、秩父市地場産業センター(秩父市宮側町)で行われる。小学生~高校生のチームと企業チームが同じコースを使ってスピードや技の正確性を競う。
主催は広域秩父産業振興のための連携組織「FIND CHICHIBU(ファインドチチブ)」の分科会の一つ「AI・ロボット研究分科会」。同会は共和電機(寺尾)社長の山根隆義さんを分科会長として、2019年に発足した。
今回のロボコンに使うのは、これまで山根さんらが秩父のゆるキャラたちをロボット化するために扱ってきた機材とは異なる。プログラムソフトが一般に公開されている「mBot2(エムボットツー)」を使うことで、慣れれば30分ほどで手軽にプログラミングできるという。山根さんは「mBot2は比較的安価なので、企業以外の参加者には貸し出している。まずは手軽にプログラミングに挑戦してもらいたい」と話す。
6月に募集を始め、小・中学生=7機、高校生=7機、企業=6機のロボットがエントリーした。「総合的な探究の時間」を使って一緒にロボコンの企画作りを行った埼玉県立秩父高校の1年生11人も、開会式で行うロボットのアトラクションや審判、出場チームとしても力を振るう。
ロボコン当日、「初級者コース」「中級者コース」「上級者コース」「テクニカルコース」を各ロボットが1機ずつ走行。黒い線のコース上には赤・青・緑のマスを配置し、回転したり、加速・減速などの規定を設ける。指示をクリアできないと減点され、ゴールまでの時間や点数で各コースの順位と総合順位を決める。
9月7日には同会場で練習会を開いた。参加者は、兄弟で別のチームとしてエントリーしたり、親子で協力してプログラムを組んだり、山根さんに機材の相談をしたりと、それぞれのペースで準備に取り組んだ。参加者は「コースごとに与えられている指示が異なるので、それに合わせてプログラムを組むのが楽しい」「同じコースでも、どのプログラムを使って動かすか組み合わせを考えるのが面白い」などと話し、微調整を繰り返した。
山根さんは「ロボコンをきっかけに、プログラミングや開発に興味を持つ若者が増えてくれたら。企業チームも参加するので、学生と企業が知り合うきっかけにもなるのでは。『こんな企業があるのか』と知ってもらうことで、就職などで秩父を離れた人が戻ってくる一助にもなれば」と期待を込める。
「4階ではドローンレースやトイドローンの操縦体験を行っているので、4階と5階を行ったり来たりしながら、ロボットやドローンの技術を感じてほしい」とも。
開催時間は9時30分~16時(予定)。入場無料。出入り自由。