「北武蔵トラベル(長瀞町観光協会旅行事業部)」(長瀞町長瀞)が9月13日・14日、「長瀞観光ガイドと巡る 長瀞秋の七草寺巡りバスツアー」を開催する。同ツアーは昨年初めて開催し、今年で2回目。深谷駅・寄居駅をバスで出発し、秋の七草が植えられた寺を巡る。
長瀞の秋の七草寺は1981(昭和56)年に設定された。長瀞町内の7つの寺に秋の七草が一種類ずつ植えられており、開花時期になると道光寺(尾花)、法善寺(藤袴)、不動寺(撫子)、真性寺(女郎花)、多宝寺(桔梗)、洞昌院(萩)、遍照寺(葛)が、それぞれの寺で楽しめる。
秋の七草は万葉集に収められている山上憶良の2首の歌、「秋の野に 咲きたる花を 指折り(おゆびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」が始まり(現在では朝貌は桔梗が定説とされている)。秩父地方の山野にも、これらの草花は古くからあった。「日本古来の花を次の世代に伝えていく」ため、町内の7つの寺を選び、先祖供養をするとともに、それぞれの花を寺で育てている。
ツアーでガイドを務める河田早苗さんはガイド歴12年。「寺巡りをしながら秋の七草の美しさを鑑賞し、寺も草花も楽しんでほしい。花が好きな人に参加してほしい」と話す。「昼食は不動寺の庫裡で、寄居町の『日本料理 喜楽』のツアー限定弁当を用事する。秋の味覚も楽しんで」とも。
最初の寺で「花色紙」を1枚1,000円で購入し、7つの寺で色紙に御朱印(各寺200円)を集めた参加者には、「長瀞七草寺めぐり一筆箋」を進呈する。
ツアー料金は小学生以上8,000円。ウェブサイトで受け付ける。