名勝・天然記念物「長瀞」の国指定100周年を記念して現在、長瀞町郷土資料館(長瀞町大字長瀞)で特別展「“絵はがき“から見る長瀞の今と昔」が開催されている。主催は長瀞町教育委員会。
主に大正時代に発行された長瀞やその周辺を題材にした絵はがき(引き延ばし複写)59点を展示するほか、現代の写真を比較展示し、およそ100年間での景色の移ろいを感じてもらうのが狙い。
長瀞町文化財保護審議会委員の村田嘉行さんは、同展開催にあたり絵はがきや現代写真の提供、解説文の監修を行った。3~4年前から長瀞を中心に古い絵はがきを収集し、今では400点ほどの絵はがきを所有。今回はその中から、旧親鼻橋から波久礼間の長瀞渓谷、長瀞駅、旅館、宝登山神社など59点を選定。絵はがきと同じ場所まで足を運んで撮影し、解説と共に並べて展示する。
村田さんは「長瀞は美しい自然に恵まれた景勝地であると同時に、多くの地質学者が調査に訪れる場所だった。絵はがきも、観光地としての魅力を伝えるものと、地質の特徴を伝えるものがある。約100年前の長瀞の風景を、現代の写真と見比べて楽しんでほしい。絵はがきに写った人の服装や乗り物などをじっくり見るのも面白い」と話す。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=200円、小中学生=100円。9月8日まで(会期中は9月2日休館)。8月17日14時~16時の間に数回、村田さんによる解説を予定する。