「第4回寄居町朝顔まつり」が7月27日・28日、寄居駅南口にある駅前拠点「Yotteco(ヨッテコ)」(寄居町寄居)で開かれる。
同催事は、荒川沿いにある雀宮公園(寄居)が、11代目市川團十郎の父で明治期から昭和初期にかけて活躍した7代目松本幸四郎の別邸だったことから、團十郎との縁を町の活性化につなげようと、町民有志から成る「朝顔團十郎を楽しむ会」が「團十郎」の名前が付いたアサガオの種を入手し育て始めたのが始まり。
同会の会員は18人で、平均年齢は60歳。春先に土作りを始め、ほぼ週末ごとに集まっては種植え、水やりなどをしてアサガオを育ててきた。会員は「苗を大きな鉢に植え替えた後に行う『つる巻』の作業は大変だが、伸びたつるをきれいに巻き上げると美しいアサガオになる」と話す。
今回は、会発足の契機となった、えび茶色で直径12~15センチの大輪の花を咲かせる「團十郎」のほか、団十郎と同じ大輪でピンク色の花を付ける「天下一」、團十郎が歌舞伎の演目「助六」で身に着ける鉢巻きの「江戸紫」色の鉢巻きの色に似た花を咲かせる「助六」など約30種、400鉢のアサガオを展示・販売。「突然変異で朝顔とは思えない、花びらがたくさんあるように見える『変化朝顔』もある」という。
同会代表の津久井幹雄さんは「おかげさまで寄居の風物詩として定着しつつある。新たに加わったアサガオがいくつも登場するので、誘い合わせの上、お越しいただいて楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は8時~12時。Yottecoではアサガオの写真展も行い、50点の作品を展示する。アサガオの鉢植えは1鉢1,900円で販売し、なくなり次第終了。