「獣活(ジビカツ)~五感で学ぶ!ジビエ体験~」が6月29日、秩父市福祉女性会館(秩父市野坂町)で開かれる。主催は秩父青年会議所で、「害獣」「食育」をテーマとし、「みて聞いて」「食べて」「触れて作る」をコンセプトに五感を通じてジビエを身近に感じられるようにするという。
秩父地域に生息するシカやイノシシなどの野生動物による農作物被害が多発している現状や、「害獣」として処分する代わりに食材として有効活用する取り組みを若い世代に理解を広げるために企画した。
当日はシカの「捕獲から解体まで」「流通から加工まで」についての講演を行い、野生動物の命が食材として利用されるまでの過程を伝える。部屋ごとに体験ブースを分け、クラフトワークやわなの実演、ハンティングシミュレーター体験、鹿肉を試食して「命を頂くことの意味」も感じさせる。
同会議所の原島達昭さんは「秩父市では小中学生にクマよけの鈴が配られていることに着目し、今回の企画に至った。身近に生命の息吹きを感じる秩父で、『害獣』のことや『ジビエ』について小学生から大学生の若い世代に考えてもらうきっかけづくりのために企画した」と話す。
「イベントを通じて若い世代に秩父市の害獣の現状を知ってほしい。頂いた命にどう向き合い、フル活用していくか。最終的には食育にもつながる。自分には何ができるのかを考える一つのきっかけにしてもらえたら。若者たちが地域の魅力を再発見して秩父に対する郷土愛を見いだしてくれたらうれしい」とも。
受付は12時30分~で、イベント開催時間は13時~15時30分。参加費は500円。定員は45人で先着順。要事前予約。6月21日まで受け付ける。