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秩父のみそポテト専門店がみそダレを浸けて食べるポテチ発売 創業50周年で

「みそぽてち」の中に、ポテトスナックとみそダレを別封している

「みそぽてち」の中に、ポテトスナックとみそダレを別封している

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 みそぽてと本舗(秩父市栃谷、TEL 0494-25-0030)が秩父のご当地グルメ「みそポテト」をイメージしたスナック菓子「みそぽてち」を開発し、12月12日から「じばさん商店」(宮側町)、15日から「祭の湯」(野坂町)で販売を始めた。

「みそぽてち」の中に、ポテトスナックとみそダレを別封している

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 秩父地域では、農作業の合間や小腹がすいた時に食べる「小昼飯(こぢゅうはん)」と呼ばれる郷土料理がいくつかあり、みそポテトもその一つ。一口大に切ってふかしたジャガイモに、小麦粉を水で溶いた衣をつけて油で揚げ、甘いみそダレをかければ完成する。

 今回発売した商品は透明な袋に大きく秩父市のご当地キャラクター「ポテくまくん」があしらわれている。袋の中にはポテトスナックが入ったアルミの袋とみそポテトにかける「みそダレ」を別封し、ポテトスナックをみそダレに浸けて食べる。価格は440円。

 同商品を開発したみそぽてと本舗は1973(昭和48)年創業のみそポテトの専門メーカー。1993(平成5)年には業務用冷凍みそポテトの製造販売を始め、それ以降スーパーの総菜売り場や道の駅を中心に販路を広げてきた。今回開発した「みそぽてち」は創業50年を記念したものでもあるという。

 開発の経緯について、社長の新井真さんは「みそポテトは総菜のままでは作った当日に食べないとならず、持ち運ぶにもハードルがあるため土産品としては難しい。秩父にきた観光客が秩父を楽しんだ後、会社や学校の土産品としてよりみそポテト感を楽しんでもらえるものを持っていってもらいたいというのが始まり」と話す。商品パッケージの構想や商品名を決めた妻の絵美さんは「覚えやすくて語感の良い名前。商品として長く親しんでもらえるようなものを考えた」と話す。

 新井さんは「菓子を作ったのは初めてだったので、今ある設備を生かして製造するということを念頭に置き、みそポテトを製造する当社の工場で揚げ、当社のみそダレを使っている。ポテくまくんのファンも多いので、イラストを大きくあしらった土産品を作りたいと思い、今回のために新しくポテくまくんをデザインしてもらった」と話す。「この商品をもらった人が、いずれ秩父に遊びに来た時に本物のみそポテトも食べてもらえるきっかけになれば。みそダレは多めに入っているので、残ったらみそポテトを作ったり、サラダや肉などにかけてもらえたりすれば」と呼びかける。

 同商品を土産として贈られた東京都港区在住の加藤さんは「つけて食べるみそダレが甘い中に少し辛みもあるのでクセになり、みそダレとポテトスナックとの相性の良さを感じる。ポテトスナックだけ食べてもおいしいので、その時によって食べ分けたい」と話していた。

 新井さんは「現在はじばさん商店と祭の湯のみの販売だが、今後は秩父地域の店や埼玉県内の高速サービスエリアなどでの販売を検討している」と意気込みを見せる。

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