古民家を活用したコミュニティースペース「さくらんぼ」(横瀬町横瀬)が5周年を迎え、11月18日に記念イベントを開催する。
「さくらんぼ」は10年以上空き家だった古民家をリノベーションているため和室スペースもある
同店は、建設業を営む「サクラ住研」(横瀬)が、横瀬町役場が取り組む官民連携プラットフォーム「よこらぼ」に採択されたことでスタート。10年以上空き家だった古民家をリノベーションし、2018(平成30)年11月にオープンした。現在は小中学生が勉強や放課後の遊び場として利用したり、高齢者が休憩したりする拠点となっている。
店主の木土友里さんは横瀬町出身。埼玉県の短大を卒業後、秩父市に保育士として3年間勤務。現在も横瀬町で保育士の仕事を続けながら、同店を運営している。「子どもとお年寄りが一緒にいられる縁側をイメージして、場づくりを行ってきた」と木土さんは話す。
昨年の4周年イベントでは「おばあちゃんと子どもが交わる多世代交流」をテーマにイベントを開催。今年は、射的やスーパーボールすくい、お菓子のつかみ取りなどの縁日ブース(100円~)や、小学生が企画した無料で参加できる謎解きゲーム、秩父地域の学校教員が中心となって民族音楽の演奏を行う「パンカリータス」による演奏、バルーンショーなどを予定している。その他、似顔絵をその場で描くブース(100円)も設ける。
木土さんは「オープンした当初は5年間続けることを目標にしていた。『人が集まってくれるのか』と不安はあったが、あっという間の5年間で、少しずつ認知度が広がり前に進んでいる実感がある。子どもの居場所がないことに不安を感じている保護者が多い中、当店のように子どもが誰かと共に遊べる場所への感謝の声を多く聞き、この場所への価値を感じるようになった。5周年イベントを機に、初めてのお客さまにも遊びに来てほしい」と話す。
記念イベントの開催時間は10時~15時30分。入場無料。