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皆野町で「みなの里山アートピック」 初心者のアート表現も温かく応援

初めて人前で演奏を披露する長谷川さん

初めて人前で演奏を披露する長谷川さん

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 皆野町の「リトリートフィールドMahora稲穂山」(皆野町皆野稲穂山)で11月4日、食と芸術と音楽の祭典「みなの里山アートピック(通称=さとぴく)」が行われた。

審査員長のみどりさん(左)と黒澤さん

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 同イベントはプロも初心者も関係なく自由にアート表現を楽しむイベントとして2018(平成30)年から開催しており、今年で6年目。企画内容を毎年変え、落語やマジックを行う参加者もいる。今年はライブステージで演奏やダンスを披露したり、ものづくりのワークショップや謎解きゲーム、「森の素材」を探すビンゴゲームなど、さまざまな催しを行い、夜には会場を照明で明るく照らし出した。「ここまで山に明かりがともるのはさとぴくの時くらい」と関係者は話す。

 コスプレコンテストでは「ほんとのインド料理とカレーの店」(秩父市寺尾)店主のみどりさんが審査員長を務め、自身も漫画のキャラクター のコスプレをしてイベントを盛り上げた。投票によりグランプリを取ったのは警察官のコスプレをした小学1年の黒澤りぃなさん。黒澤さんは「一番になったことがなかったから、うれしかった。コスプレコンテストで友達ができたり、大好きなみぃちゃん(=みどりさん)に賞品をもらえたりして楽しかったし、うれしかった」と振り返る。

 「さとぴく出たいんだステージ」と題して、飛び入りでも参加しやすいようにオープンマイクの時間も設けた。同企画では結婚式で歌えなかった曲を初披露する夫婦や、初のライブ演奏を試みた人もいた。

 初のライブ演奏をした長谷川さんはさとぴく1回目開催時からイベントに遊びに来ており、2020年にベースを購入していた。同企画の話を当日知り、関係者からベースを借りて出演。観客が見守る中、無事に演奏をやり遂げ、会場は拍手で包まれた。長谷川さんは「ようやく私も人前でベースを演奏することができた。演奏できる機会を頂けてうれしく、次もまたやってみたい」と意気込む。

 主催する里山アートピック実行委員会の坂本典明さんは「イベントも6年目となり、過去にさとぴくに遊びに来た人から『出演しよう』『出店しよう』『アート表現してみよう』という連絡を頂く機会が増えてきた。きっとみんなの中に『やってみたいことの種』があって、さとぴくを行うことで少しでも種に水をまけていたのであればうれしい」と話す。

 「さとぴくは自分も、毎年やってみたいことを形にして開催している。アートに優劣はなく、『とりあえずやってみる』ということに価値がある。皆さんにやってみたいということがあれば、さとぴくでもできる限り形になるように手伝いたい。遊びに来てくれる人も、来年のさとぴくを楽しみに待ってもらえれば」と坂本さんは呼びかける。

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