秩父市が8月19日~9月17日、木育や木材利活用のPRをすることに関心のある人を対象にしたボランティア研修や実践研修「木育ひろば」を行う。
市は昨年、秩父産木材などを使った木製玩具や関係什器類「木育おもちゃセット」を無料で貸し出す事業を始めた。「生涯木育」を合言葉に、木の大切さや木材の利活用の必要性について広く知ってもらう取り組みの一環。市が開催するボランティア・リーダー研修を受講することで、セットの貸し出しを受けられる。
昨年の研修では57人のボランティア・リーダーが誕生し、商業施設での記念イベント、こども食堂、赤ちゃんとお母さんのイベント、高齢者と子どもたちの交流イベントなど、平均して月3回程度、さまざまな場で木育おもちゃセットを活用している。
秩父市産業支援課の担当者は「市内・地域内の方だけでなく、地域外のSDGsに関心のある方や、秩父出身で地域外に住んでいる方で故郷との関わりを持ちたいと興味を持っていただいた方などからも申し込んでいただいている」と話す。
研修は、木育や木材利活用のPRをすることに関心のある人対象の「ボランティア研修」を8月19日・20日(どちらも同じ内容)に行い、ボランティア研修受講者で「木育おもちゃセット」を活用した催しなどを企画・運営したい人対象の「リーダー研修」を9月10日、秩父地場産センターで行う。9月16日・17日には、実際に子どもたちを招いて実践研修「木育ひろば」を、秩父地場産センターで行う。
秩父市の担当者は「8月8日~25日には、木育おもちゃセットを活用した木育広場が小鹿野町役場で開催される。秋には県外のイベントでの活用予定もあり、木育事業の広がりを感じている。今後も毎年、研修を続け、秩父の木育おもちゃセットで、秩父の木のファンとともに笑顔とにぎわいが秩父から全国へ広がってほしい」と期待を込める。
研修の申し込みは8月18日まで。詳しくは、秩父市産業観光部産業支援課ホームページで確認できる。