長瀞珈琲（コーヒー）焙煎（ばいせん）室（長瀞町長瀞）を営む林竜汰さんが7月15日、秩父地域の魅力の深掘りをテーマにしたガイドブック「ちちぶ乾杯共和国PASSPORT（パスポート）」の創刊号を発行した。

32店の共通クーポンが3枚ついている

　林さんは「秩父地域で市販されているガイドブックは有名なグルメや観光スポットが取り上げられているが、秩父地域には他にも数多くの魅力があるということを伝えるガイドブックがあればいいなと思い、発行することにした」と話す。

　創刊号のテーマは「ガイドブックに載っていないおすすめグルメ特集」。ガイドブックに載っていないという定義を「そば、豚みそ、わらじカツ、ホルモン、かき氷などの秩父を代表するグルメや、その他の有名店にした」という。写真は全て林さんが撮影したもの。

　「冊子のターゲットを『秩父地域の再訪者』としているので、秩父にはおいしい店がまだまだたくさんあることを、2回以上訪れたことのある観光のお客さまにも知ってほしい。店の探し方としては、秩父地域の町を自身で食べ歩いた時の記憶以外にも、口コミやグーグルマップ上で気になった店を3年間かけて訪れた中から作成した」という。

　同書には26の飲食店の情報以外にも、協賛した32店の情報を掲載。ガイドブック購入者は、そのうち3店分のクーポンを利用することができる。

　林さんは「秩父は都心からのアクセスの良さ、喧騒（けんそう）から離れた豊かな自然、秩父の方々の人柄の良さ、そしてグルメや酒の種類が優れているという点が大きな特徴。クーポンを利用することで新たな店を知るきっかけにもなれば」と話す。

　第2号は「日帰り観光じゃ物足りない美食のくに『ちちぶ乾杯共和国』」をテーマに、来年夏の発行に向けて準備を進めるという。「秩父のことを深く知ってもらうことで楽しみ方の幅が広がり、秩父旅行の満足度がさらに高くなるのでは。今回特集したグルメはもちろん、四季折々の花、温泉、祭り、SLなどの観光資源も多い。『秩父地域おもてなし観光公社』と連携して、さらに情報の発信を強化し、より多くの人に秩父の魅力を知ってもらいたい」と期待を込める。

　価格は300円。じばさん商店や秩父観光情報館や長瀞町観光案内所のほか、クーポンの対象となっている店などでも扱っている。クーポンの利用期限は来年7月15日。