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秩父「ただかね農園」のイチゴを使ったワッフル イチゴ選手権で連続優勝

ただかね農園の高野宏昭社長(右)と妻の奈美子さん(中央)、コロンバン小澤俊文社長(左)

ただかね農園の高野宏昭社長(右)と妻の奈美子さん(中央)、コロンバン小澤俊文社長(左)

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 洋菓子店「コロンバン」(東京都渋谷区)の「第2回 お客様が選ぶ全国いちご選手権」で、秩父「ただかね農園」(秩父市下吉田)の「大地のいちご・あまりん」を使ったワッフルが連続優勝し、6月27日、表彰式が行われた。同ワッフルの販売個数は227個だった。

来年1月にコロンバンから発売予定の3段のスぺシャルショートケーキと高野夫妻

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 「あまりん」はイチゴの中でも甘みが強く、果皮は艶のある赤色が特徴。同農園ではあまりんの他にもう一品種のイチゴ「かおりん」も出品していた。

コロンバンは優勝した同園のイチゴを使った新作スイーツ、3段のスペシャルショートケーキ「あふれるベリーケーキ」(10万8,000円)、「いちごファーム」(5,400円)を来年1月に発売する。

 同園社長の高野宏昭さんは「生きた土を作り育てながら、イチゴを育てていくのが一番の誇り。本来だったら捨ててしまう有機物(生ごみ)から良い土を作って、なおかつおいしいものが採れるのは本当に農業の魅力」と話す。

 「これからの初夏の季節が本領発揮で、生きた土作りが始まる。生物がその土で生きていける土作りを行う。大きなものでミミズとか、ちょっと腐りかけの植物のかけらなどを餌にして生きていく微生物、その微生物が食べて出したふんを餌にしていく菌類がいる。その生きた土がもっと細かくなって微生物が分解したものが目に見えないほどの小さな砂について土の塊の粒子が一個ずつできていく。その工程を土の中では10年や20年かけて新しい土を作っていく。正に生き物」と高野さんは話す。

 「今、一番力を入れているのは人材の育成で、若手を3人育てている。この土作りにこだわってやっている農家は減ってきている。当園は普通の農業よりも厳しいかもしれないが、これからの農業を担ってくれればいいなと思っている」とも。

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