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皆野町で「みなのデジタルエコ農園」体験 DX遠隔農業通じた農地活用目指す

落花生の植え付け体験をする「SAP」の社員

落花生の植え付け体験をする「SAP」の社員

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 「みなの未来創造社」が進める「みなのデジタルエコ農園」の体験会が5月13日、「斎藤農園」(皆野町皆野)と「ヤマブ味噌(みそ)工場」(皆野)で開催された。体験会には、ドイツに本社を構えるソフトウェア企業「SAP」の社員とその家族15人が参加。サクランボ摘み体験や、棚田・シイタケ栽培・みそ造りを見学し、枝豆や落花生の植え付けをおこなった。

しいたけ栽培の流れを説明する斉藤農園・斉藤克さん

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 みなの未来創造社は、2017(平成29)年から2年間、皆野町長の諮問機関として設置された「みなの魅力発掘・創造会議」(総務省外部専門家と埼玉県が支援)の活動を継続するため、同会議メンバーが2019年に設立した一般社団法人。

これまでに 「隅田川の源流荒川・川つながりのお隣さん」というコンセプトで浅草商店連合会(約1300店加盟)と共同イベントを開催するなど、皆野町の魅力を発掘・発信する取り組みを進めてきた。

現在推進している「みなのデジタルエコ農園」は、皆野町の空き農地を都心住民が活用するモデルの構築を目指し、SAPのCo-Innovation Labとの共同で誕生した。SAPのIT技術・サイバー防御を用いて、農作物の状態を遠隔監視することが可能になる。現地から離れた場所でも農業に関わる(遠隔農業=リモートファーミング)DX技術や大手流通企業が利用するSAPのシステムと連携する基盤技術も提供される。

 皆野町の農地は細かく分散しているため、大手企業や大手流通ルートと取引できないことが課題になっている。「みなのデジタルエコ農園」を通じて、管理コストを軽減し、収益性の改善や耕作放棄地の減少を目指す。

 「みなの未来創造社」堀口喜久理事長は「皆野町はもう少しで9000人を切る人口。大手の企業と付き合うことで、皆野町をより元気にしていきたい」と意気込む。

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