小鹿野町で上演された創作舞台「尾ノ内沢の龍」の展覧会が5月13日、ギャラリー「かみいし」（秩父市宮側町）で始まった。同舞台は今年2月18日・19日に尾ノ内氷柱で、3月20日に町内の芸術鑑賞会で、それぞれ上演された。

小鹿野町で上演された創作舞台「尾ノ内沢の龍」ワンシーン

　主催する村岡友憲さんは小鹿野町在住のマーシャルアーティスト。村岡さんが代表を務めるアート集団「OGANO Performing Arts Theater（オガノ・パフォーミング・アーツ・シアター）」が展開する創作舞台「尾ノ内沢の龍」の世界を、劇中の墨絵、衣装、舞台美術や公演写真で紹介する。

　村岡さんは小鹿野高校卒業後、都内を拠点に国内外で精力的に活躍。2022年10月に地元・小鹿野へUターンし、同町と都内の2拠点で活動を続けている。

　今回の展覧会について、村岡さんは「尾ノ内渓谷は私が小鹿野町で一番好きな場所。この地で生まれた作品『尾ノ内沢の龍』と、尾ノ内沢のことを少しでも多くの人に知ってほしいと思い開催を決めた。小鹿野町、秩父地域の方はもちろん、尾ノ内のことを知らない人にも来てほしい」と呼びかける。

　今後の活動については、「地域の歴史や景観などを取り込んだ、その場所でなければできないアート作品を創造していきたい」と話す。

　会場では、村岡さん新作の墨絵の描き下ろしを展示するほか、オリジナルグッズも販売。お手玉教室も予定しており、村岡さんが会場にいる時に声をかければいつでも対応するという。「会期中は毎日会場にいるので、気軽に声をかけてほしい」と村岡さんは話す。

　営業時間は10時～17時（21日は16時クローズ）。入場無料。今月21日まで。