秩父にあるフィットネスクラブ「秩父メディカルフィットネス」(秩父市番場町、TEL 0494-26-7255)が10月12日、厚生労働省から秩父地域で初の指定運動療法施設の認定を受けた。
同施設は秩父病院連携施設で、運営はグッドホープ。指定運動療法施設に認定されると、医療機関から発行される運動処方箋を同施設に持っていくことで運動療法が受けられるようになる。週1~3回の頻度で8週間以上の運動療法を行い、手順を経て申請することで運動療法を行った同施設の月会費が医療費控除の対象となる。
建物は30年以上前、秩父病院の健康管理ビルとして機能していたが、建物が使われなくなってからは空き家の状態が続いていた。社長の花輪洋介.さんは「もともと地域の人の役に立っていた建物だったので、この建物を生かせないかと考えていた」と話す。「フィットネスクラブになったきっかけは、予防医療や健康寿命に着目してからで、病気やけがを予防するために生活習慣を変えていく事が大切だと思ったから」とも。
施設長で健康運動指導士でもある島崎孝典さんは「秩父地域には、大型スポーツクラブ、ジムに特化したフィットネスクラブ、公共の運動施設、プール、スタジオ型クラブ、カルチャー教室、女性限定クラブなど、さまざまな施設があり、秩父に住む人の健康第一にと盛り上がりを見せている。それぞれの人に合う施設がきっとあるはずなので、健康で楽しい生活ができるよう、毎日の運動習慣を身につけてほしい」と話す。
花輪さんは「今後は当施設だけではなく、医療機関や市、地域と連携する施設。市からも健康づくり教室などの開催も決まっていて、少しずつ連携が動き始めている。秩父地域が施設を通して健康になったり、自分の体に関心を持つことでぜひ、健康診断やがん検診の受診につなげてほしい」と呼びかける。