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秩父で「リシンク・クリエーター・プロジェクト」 祭り・名産から地元PR企画考える

ポスターデザインをその場で制作する吉田武志さん

ポスターデザインをその場で制作する吉田武志さん

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 ワークショップ型セミナーイベント「Rethink Creator Project(リシンク・クリエーター・プロジェクト)」が10月18日、秩父地場産センター(秩父市宮側町)研修室で開かれた。

ワークショップの様子

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 「地元を誰かに任せない」をテーマに、それぞれの地域、文化、暮らしならではの魅力を地元の人が発見・発信していくことで持続可能な地方活性化の一助となることを目指す同セミナー。全国のクリエーターの育成や仕事のマッチングを手がける「クリエイターズマッチ」(東京都渋谷区)が主催する。クリエイターズマッチ社長の呉京樹さんによると、2018(平成30)年の開始から5年目を迎え、これまで全国48地域で81回、延べ2925人が参加してきたという。埼玉県内では川越に続き2回目。秩父では初の開催となった。

 呉さんは「今回はクリエーティブな人の参加が多かった。地元の人が見ている景色や地元への愛の大きさによって出てくるものが違い、全国それぞれの地域で違う作品が出てくる。今日は参加者的に楽しませてもらった。コピーも秀逸。初めて会うメンバーでも、グループワークで盛り上がる。地元が題材なので、みんなの知っていること、地域の写真を題材にすることで、みんな一緒の話題で盛り上がれる。地域のクリエーターが増えれば、地域の魅力発信が増える。日本を元気にしたい」と意気込む。

 イベントには16人が参加。講師には、ITを中心とした制作会社「アンティー・ファクトリー」の中川直樹社長と秩父在住のグラフィックデザイナー「malme.desigm」代表の吉田武志さんが登壇。

 「伝えたい相手を想像する」「視点を変えて考える」など地域の魅力の捉え方を学んだ後、4つのグループに分かれてワークショップを行った。題材としては、日本三大曳山(ひきやま)祭りの一つである「秩父夜祭」と、秩父のオリジナル品種のブドウ「ちちぶ山ルビー」について、それぞれのテーマについて2グループずつ、参加者がキャッチコピーを考え、それを元に吉田さんがポスターデザインをその場で写真と組み合わせで制作してポスターを仕上げた。

 セミナーを終え、吉田さんは「私も大坂から8年前に移住してきた。外から見ると秩父は大変に魅力がある。このイベントを通じて秩父の新しい魅力を発見できれば」と期待を込める。

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