ホテル向けのクラウド型システム「WASIMIL(ワシミル)」を開発するAZOO(アズー)(京都市下京区)が7月、横瀬町観光協会と秩父旅館業協同組合に所属する宿泊業者を対象に、実証事業として同システムのマーケティング機能の無償提供を始めた。
同システムの開発・導入を進める横田裕子社長は「特に中小のホテルはテクノロジーのサポートが行き届いておらず、今でも紙文化で、テクノロジーを活用した業務効率化に取り組めていない。そうした不便を解消できるツール」と話す。宿泊業向け管理システムとしてだけでなく、顧客分析やマーケティング分析としても利用できるという。
この実証事業は、横瀬町が取り組む、まちづくりの実践や実証試験などができるチャレンジのフィールドである「よこらぼ」のプロジェクトに採択されたことがきっかけ。富田能成横瀬町長は「横瀬秩父エリアの宿泊事業者を対象にした取り組み。コロナ禍を乗り越える一助になれば」と期待を込める。
実証事業への秩父地域宿泊施設応募は8月末まで受付。