皆野町役場庁舎内ロビーで9月5日、ミニパネル展「秩父と皆野の武士」が始まった。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映により鎌倉武士ゆかりの場所や関連文化財への関心が高まっていること、秩父郡が垣武平氏(かんむへいし)の流れをくむ秩父氏の故郷であることから、秩父と皆野の武士に焦点を当てた展示を行う。
皆野町教育委員会学芸員の望月暁さんは「大河ドラマに登場する畠山重忠の祖先は秩父氏。武蔵七党の系図にある大浜氏や大渕氏が町内の大字名に残るなど、秩父と鎌倉武士のつながりを感じる」と話す。「一つ一つの事実について、古文書などから丁寧に裏付けを行った。歴史が好きな方、町の歴史に興味がある方にぜひ見てほしい。」とも。
秩父地域には秩父氏の館跡と伝わる場所や関連する文化財も残っている。「畠山重忠の父である重能(しげよし)のものと伝わる墓が皆野町円福寺にある。それを裏付ける資料は残されていないが、伝承した武士の心境や背景を考えることが大切。自分の住んでいる場所のすぐそばに、武士が暮らしていたということを知ってほしい。今後も皆野町の歴史を発信していければ」と望月さんは話す。
開催時間は8時30分~17時15分、平日のみ。9月30日まで。