皆野町にある「リトリートフィールド Mahora稲穂山(旧ムクゲ自然公園)」(皆野町皆野稲穂山、TEL 0494-62-1688)で現在、約10万本のムクゲの花が見頃を迎えている。
同園代表の長谷川信枝さんの父が「観光客が訪れる夏に秩父で花を見られる場所をつくりたい」という思いで30年前、ムクゲを植栽した。ムクゲはアオイ科で、ハイビスカスに似た花形をしている。ムクゲを選んだ理由は「花期が長いから」だったという。
2002(平成14)年「ムクゲ自然公園」の名で開園し、昨年1月に「リトリートフィールド Mahora 稲穂山」へ名称を変更した。今年で開園20周年を迎える。
長谷川さんは「園内には40種類以上のムクゲが咲いており、それぞれに多様な魅力がある。ムクゲの花期は長いが、朝咲いて夕方にはしぼむ一日花と言われるムクゲとの一期一会を楽しんでほしい」と話す。「猛暑が続いているが、園内では車に乗りながらムクゲを楽しむことができる。歩いて散策する場合にも、園内に点在するあずまやで涼を取ることができる」とも。
園内では現在、彫刻展も開催中。山の食材を使ったカフェや秩父を一望できる展望スポットもある。開園時間は9時~16時30分。火曜休園。整備協力金として中学生以上500円。ムクゲの見頃は9月頃まで。