国内最大のワインコンクール「日本ワインコンクール」が3年ぶりに開かれ、秩父ワイン(小鹿野町両神薄、TEL 0494-79-0629)の白ワインが銀賞と銅賞をダブル受賞した。
同社は1940(昭和15)年、浅見源作さんが創業して以来82年の歴史を持つ。ワインがまだ一般的でなかった時代に試行錯誤を重ね、完成したワインは「源作ワイン」として代々家族へと受け継がれており、現在の社長・島田昇さんは5代目に当たる。「アイデアが次々に湧いてくる、面白くて優しいおじいちゃんだった」と振り返る島田さん。「孫子の代まで愛されるように」との源作さんの思いを継ぎ、小鹿野両神の地でワイン造りを続けている。
今回銀賞を受賞した白ワインは「源作印甲州樽貯蔵2018」。2018(平成30)年に収穫したブドウを発酵させた後、たるで6カ月貯蔵、2020年5月に瓶詰めしたもの。同社取締役でソムリエ資格も持つ村田道子さんは「フルーティーな香りとたるのバニラ、ウッドの香りがあり、味わいもしっかりとしている。口の中に残る余韻が素晴らしい」と話す。同時に「源作印甲州シュールリー2021」は銅賞を受賞。「フレッシュな花の香り、青リンゴやかんきつの香りが特徴」と村田さん。「『食生活に合ったワイン』が源作印のコンセプト。日常のどんな食事にでも合わせて楽しんでほしい」とも。
ダブル受賞となった2種のワインは、9月から埼玉県内の酒販店、百貨店、スーパーマーケットなどで販売するほか、ネットショップでも扱う。価格は、源作印甲州樽貯蔵2018=3,300円(720ml)、源作印甲州シュールリー2021=2,750円(720ml)。「8月中にいち早く購入したい場合は秩父ワインの直売所かネットショップの備考欄で直接相談すれば、たる出しを購入できる」とも。
直売所の営業時間は9時~17時。無料で試飲も行っている。