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皆野町のワーケーション施設で夏休みイベント ジオラマ作りに挑戦

リトリートフィールドMahora稲穂山でジオパーク講座

リトリートフィールドMahora稲穂山でジオパーク講座

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 皆野町のワーケーション施設「働Co-factoryみなのLABO」(皆野町大字大渕)が7月23日、夏休みイベント「ジオパーク秩父を学んで、ジオラマ作りに挑戦『里山編』」を行い、12人の親子が参加した。

ジオラマ作りをする参加者

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 「ジオパーク」は、「Geo(ジオ=地球・大地)」と「Park(パーク=公園)」を組み合わせた造語で、「ジオパーク秩父」は2011(平成23)年に「日本ジオパークネットワーク」から認定を受け、2015(平成27)年の再認定、2019年の条件付き再認定に次いで、2022年に再認定を受けた。現在は「秩父まるごとジオパーク推進協議会」が中心となり、ガイドツアーや体験学習や講座など、ジオパークに関する魅力発信と地域活性化を目指している。

 当日は「リトリートフィールドMahora稲穂山」(皆野稲穂山)に集合し、同協議会上席推進員の吉田健一さんがジオパーク講座を行った。秩父盆地に昔は海が広がっていたことやパレオパラドキシアやチチブクジラなどの大型海獣が生息していたことなど、化石の発掘から分かった当時の暮らしを解説した。

 講座の後にはジオラマを作る材料として、石や木の実や葉っぱなどを採集し、「働Co-factoryみなのLABO」へ移動。同施設のレーザー加工機で作ったキットや拾ってきた材料などを使って、5歳~15歳の参加者がジオラマ制作に取り組んだ。

 吉田さんは「Mahora稲穂山から秩父盆地を眺めて、秩父の自然を目の当たりにしてから作品作りをすることで、子どもにとってより良い体験になったのでは。自然を見るだけ、作品を作るだけではなく『見てから作る』ことで作品も残るし、大人になってからも思い出せる」と話す。

 参加した皆野町在住の葭田さんは「ジオラマの完成形を想像しながら材料集めをして、一日通してとても楽しかった。LABOにあるデジタルミシンでハンカチに刺しゅうした作品作りもしてみたい」と振り返る。

 イベントを企画した守屋諭さんは「参加者の絵をスキャナーで取り込んでから木の板をレーザー加工して作品の一部に使い、この施設ならではのもの作りができた。まずはイベントでこの施設を知ってもらい、『こんなものは作れますか?』などと興味を持ってもらえたら」と期待を込める。

 同施設では夏休み期間中、「デジタル機器でものづくり『オリジナル灯籠編』」「生きものロボット作りに挑戦しよう」「CAD鉄、3DプリンターでオリジナルのNゲージ車両を作ろう」「秩父ジオパークを学んで、ジオラマ作りに挑戦『河原編』」「みなのLABOサマーフェスティバル」などを予定している。

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